▼下記の文章は、指揮譜等の演奏アドバイス・販売サイトの説明・演奏会パンフレット・演奏時の感想などをもとに作成したものです。
▼他のサイトなどにある文章と同一にならないよう気をつけてはいますが、不適切な箇所がありましたらご連絡ください。
▼それぞれの曲は使用した楽譜に記載されている名称の五十音順に並んでいます。
▼曲タイトルの下にあるものは<作曲者>/<編曲者>の順になっており、さらにその下は出版社名もしくはレーベル名を表しています。(記載なしのものもあります)
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基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
ABBA GOLD
/Ron Sebregts
De Haske
ABBA(最初のBは左反転)といえば1970年代から80年代にかけて日本でも大ヒットを飛ばした男女4人組、スウェーデンのグループです。これを演奏した定期演奏会が開催された2008年にはヒット曲のタイトルがそのままつけられた「マンマ・ミーア」が映画公開されました。これは2001年のブードウェイミュージカルがもととなっていて、ABBAのヒット曲がふんだんに使われています。今回の曲はDancing Queen,Mamma Mia,Fernando,The Winner Takes It Allの4曲がメドレーとして構成されています。
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ABC
Berry Gordy James Mizell/天野正道
NewSoundsInBrass 第30集
もともとは、ジャクソン5がヒットさせたナンバーです。タイトルであるA・B・Cの繰り返しで、聞きようによっては単調な感じが否めなませんがご紹介している編曲はブラスロックとして楽しく仕上げてあります。途中に挿入されているTpとTbのユニゾンソロはプレーヤーにとって聴かせどころ…なのですが、ああ後悔がいっぱいです。
A SPRINGTIME CELEBRATION
Alfred Reed
C.L. Barnhouse
1990年に作曲されたこの曲は、日本語タイトルを「春のよろこび」といい、天理高等学校からの委嘱で作曲されました。さほど複雑ではない曲の構成で素直に春のよろこびが表現されています。ちなみに日本語タイトルで書かれた「春の喜びに」という曲も(同じ出版社に)あります。ああややこしい。
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AVENTURA
James Swearingen
C.L. Barnhouse
スウェアリンジェンといえば?とある一定年代以上の吹奏楽愛好者に聞けば「INVICTA」かもしくはこの曲の名前が上がるでしょう。まさに「これぞシュウェアリンジェン」という曲です。
BATTLE WITHOUT HONOR OR HUMANITY
(新・仁義なき戦いのテーマ)

布袋寅泰/三浦秀秋
NewSoundsInBrass 第47集
もともと、「新・仁義なき戦い」のメインテーマとして作曲されたのですが、これを気に入ったタランティーノ監督が自身の作品である「キル・ビル」メインテーマとして採用したことで広く知られるようになりました。バラエティ等でもよく使われているので聞き覚えのある楽曲だと思います。じわじわと迫ってくるような迫力あるサウンドが特徴です。
BURN
Ritchie Blackmore他/福田洋介
Winds Score WSL-12-006
ディープ・パープルと聞けば、吹奏楽をたしなむ人なら「ディープ・パープル・メドレー」と叫んでしまいますが、その中からBURNが単品として発売されました。大喜びで飛びついた美和吹だったのですが、定期演奏会開催の年の7月になってキーボード奏者としてこの曲には欠かせなかったジョン・ロード氏の訃報がとどきました。追悼の念をこめて、激しく演奏させていただきました。
CANTERBURY CHORALE
Jan Van der Roost
De Haske
「超絶技巧」を駆使し速いテンポでたくさんの音符を吹くのも大変なのですが、この曲のようにテンポ60ぐらい(1秒に1音)で吹き続けるのも一つ一つの音に集中力が必要になって、それなりに難しくて疲れるものです。作曲者はイギリスの「カンタベリー大聖堂」をモチーフにしたそうで、その分、荘厳な雰囲気を醸し出さなければなりません。まったくもう…
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CARAVAN
DUKE ELLINTON&JUAN TIZOL/SHOUTARO SAEKI
World Pop in Brass 2000
「この世には2種類の音楽しかない。それは、いい音楽と悪い音楽だ。」とは、キャラバンの作曲者の一人、デュークエリントンの言葉です(出典不明!)。この曲は、トロンボーン奏者のファン・ティゾルとの共同作曲で、エリントン楽団の演奏で世界中に広まりました。もしかしたらベンチャーズの方が馴染み深い、という方もいらっしゃるかもしれませんが、空と砂だけの砂漠へのロマンをかきたたせてくれる名曲には間違いありません。今回の演奏はデューク・エリントンの言う「いい音楽」に含まれるかどうか、お客様のみぞ知る…。
DANZEN!ふたりはプリキュア
小杉保夫/山本慶太朗
アット・エリーゼ
アニメやボカロ曲を積極的に吹奏楽で演奏することで有名な「秋葉原区立すいそうがく団!」の使用楽譜です。やったぁプリキュア(それも無印)だぁとよろこんでいたのもつかの間、忙しすぎる!なんで前奏・メロディ・合いの手を続けて演奏しなければいけないんだ(トロンボーン談)!とか怒号が飛び交うことになりました。しかも演奏会ではアンコール第1曲に演奏。無事に最後まで演奏できたのは奇跡に近いです。
DRAGON FIGHT
Otto M.Schwarz
Mitropa Music
この曲はリヒテンシュタインのアルプス山脈に住み、農民を苦しめていたドラゴンと巨人との戦いをモチーフにしています。巨人はその農民に頼まれてドラゴン退治に出かけ、2度にわたる戦いでやっとドラゴンに勝つことができます。この緊迫感あふれる戦いがまるで映画のように表現されています。緊迫感あふれる管楽器・打楽器が聴者のみならず奏者にも心地よい緊張を感じさせてくれる名曲です。
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DREAM SOLISTER
加藤裕介/今村愛紀
ASKS Winds
ライトノベルを原作とするTVアニメ「響けユーフォニアム」のオープニングソングです。アニメの中では様々な吹奏楽曲が出てくるのですが、あえてオープニングでは吹奏楽を離れたバンドサウンドにしたそうです。そんなオープニング曲が吹奏楽にアレンジされたので、原曲のバンドサウンドに近づけるべく張り切って演奏します。…って、なんかすごく遠まわりしている気がします。
FANTASIA ON GREENSLEEVES
R.V.Williams/D.E.Wagner
Alfred Music
グリーンスリーヴスによる幻想曲イングランドの古い歌『グリーンスリーヴス』の旋律を用いた小管弦楽のための小品です。この『グリーンスリーヴス』は16世紀後半のエリザベス朝時代から知られており、シェイクスピアの喜劇にも登場するそうです。
Friday Night Fantasy
Pierre Porte/美和吹奏楽団
未出版
これはフランスの作曲家、ピエール・ポルトが金曜ロードショーのテーマとして作曲したものです。演奏会の当時、当団のトランぺッターがソロで演奏したいと言い出したため、団内で編曲ができる唯一のメンバーに頼んで楽譜にしてもらいました。その後に出版社から楽譜も発売されたようですが、やはりこの編曲が最高だな、と今でも思っています。
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Gメン'75のテーマ
菊池俊輔/福田洋介
Winds Score WSTD-09-014
「帽子をかぶった人を中心に空港を並んで歩く」という説明だけでほとんど通じるという有名な刑事ドラマです。タイトルにもあるように1975年に製作されました。 なんだか哀愁を含んだこのメロディがいいんですよねぇ。楽譜販売サイトにも「楽譜には書いていないこの独特の雰囲気をどれだけ表現できるかが、演奏する上での一番のポイントでしょう」などと演奏者に対する挑戦状が突きつけられています。よぉし、やったろうじゃねぇの!
HERO〜Main Title
服部隆之/山里佐和子
ミュージックエイト QH-782
2001年1月から放映されたドラマ「HERO」は木村拓哉の型破りな検事がうけ、初回から4週連続で30%以上の視聴率を記録しました。そこで使われていたこの曲は、もともとシンセサイザーを始めとする電気楽器がメインでしたが、それが忠実に吹奏楽へアレンジされていきす。電気楽器の迫力に迫る中低音部の迫力は、美和吹ならでは?。そして今回は電気楽器を忠実に吹奏楽に移し替えるとこんなに難しいのか、ということを実感できた曲でもありました。その割に他のステージでも使っていて、個人的には気に入ってます。
Highlights from Beauty and The Beast
/John Moss
Hal Leonard
ディズニーアニメ「美女と野獣」からのメドレーです。Be Our Guest,Beauty And The Beast,Belle,Gaston,Prologue,Transformationで構成されています。
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I Just Can't Stop Loving You
Michael Jackson/挟間美帆
De Haske
法大では「キャント・ストップ・ラヴィング・ユー」として知られるマイケル・ジャクソンの曲です。美しいメロディラインにマイケルのメタルチックな歌声がいいですね。この吹奏楽版では美しさがやや強調されていて、しっとりとしたスローロックになっています。
IN ALL ITS GLORY
James Swearingen
C.L. Barnhouse
日本語名は“栄光のすべてに”。数多くの吹奏楽曲を提供しているスウェアリンジェンですが、“らしさ”を残しつつも、軽やかなリズムや重厚感あふれるハーモニーが聞く人ばかりか、演奏者をも楽しませてくれます。スクールバンド向けの楽曲が多いスウェアリンジェンですが、なかなかに手強い曲でもありました。
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INVICTA
James Swearingen
C.L. Barnhouse
インヴィクタ序曲とも言いますが、「これぞシュウェアリンジェン」という曲です。
It'll Be Magical!
John Kavanaugh/宮川成治
Winds Score WSL-13-011
東京ディズニーシー10周年の記念曲です。記念だけあって華やかで、いかにも「夢の国」な曲です。
Irish Tune from County Derry
R.Mark Rogers
Southern Music company
いわゆる「ロンドンデリーの歌」です。パーシー・グレインジャーによって吹奏楽版に編曲されたものが基本となっています。演奏会ではこれの前2曲がリズミカルな曲だったので、ここらでひとつお口直しに、とセットリストに加えました。加えたのはいいんですが、演奏者にしてみるとこういうスローテンポの曲のほうが難しいんですよねぇ。
JABBERLOOPメドレー
Ryo Kishimoto/高橋宏樹
NewSoundsInBrass 第46集
JABBERLOOPは「ジャバループ」と読む日本の4人組のクラブジャズ・バンドのことで、2004年から活動をしており、2007年にメジャーデビューしました。今回はその中から、「NEWS ZERO」の野球コーナーで使用されている「シロクマ」とアルバムに収録され、ライブでの「火付け役」とされる「イナズマ」をメドレーでお届けします。すごくかっこよくて、今回(第29回定期演奏会)のコンサートの「オオトリ」にふさわしい楽曲ともいえるのですが、ここまでそんなに体力が持つのか、という不安を感じさせる一曲である、とも言えます。
Jazz コレクション Vol1
〜映画「となりのトトロ」より〜

久石譲/辻峰拓
Winds Score SSC-1603
いまさら「となりのトトロ」の説明も不要でしょうが、これは1988年に公開されたスタジオジブリ製作、宮崎駿監督の作品です。懐かしい日本の風景と暮らしを克明に描くなかで、田舎のおんぼろ一軒家に引越してきたサツキとメイが、子供たちだけに見えるという不思議な生き物「トトロ」と出会い、不思議な体験をしていくというストーリーですが、今回の曲は劇中のサウンドトラックをジャズにアレンジしたものです。聞きなれたフレーズがスゥイングやアフロキューバンスタイル、ビッグバンドスタイルでスタイリッシュに生まれ変わっています。
JUMP
dward Van Halen他/郷間幹男
Winds Score WSL-09-008
ヴァン・ヘイレンのアルバム「1984」に収録された名曲です。TBS系ドラマ「MR.BRAIN」の主題歌にも使われたみたいですが、そうじゃなくても有名ですね。第20回定期演奏会ではアンコールの一曲目に使用したこともあって、気持ちの盛り上がりからか、ちょっと「うるさい」演奏になってしまいました。
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Mi:2 Bare Island
LALO SCHIFRIN&HANS ZIMMER/MASATO MYOKOIN
POP STAGE 3
Mi:2は言うまでもなくトムクルーズの大ヒット映画の続編。この曲も当然ながら、有名なメインテーマがフューチャーされたものではありますが、聞き始めの、まるで「バックドラフト」かと思わせる調子にはやや驚かされます(奏者も含めて)。ただ、中盤から聞こえてくる「Mi:2」らしさへの遷移は違和感無く楽しめる用になっています。そして後半にもう一度だけ、曲の雰囲気が変わるのですが、それも決して全体の構成を損なわないものとなっています。こんな調子の曲なので、全体を通せるようになるまで、タイトルの英文から「森のくまさん」の変奏曲かと思っていたのですが、それは私だけ?
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Miracle Shot
石川 一宏,内藤 慎也/金山徹
NewSoundsInBrass 第45集
KAZSIN(カズシン)のナンバーで、現在放送されているテレビ朝日系「報道ステーション」のスポーツコーナーで使用されています。第28回定期演奏会ではステージの最後の曲であり、トロンボーンをはじめとしていろいろな楽器がアドリブソロを務めました。
MISSION:IMPOSSIBLE THEME
LALO SCHIFRIN/JOHNNIE VINSON
Hal Leonard
ミッションインポッシブルは、最近では映画で有名ですが、この曲は楽譜の注意書きにも「From The Paramount Television Series」とあるようにテレビ版に基づく編曲です。それぞれの楽器があるときは一緒に、あるときは掛け合いのようにテーマを演奏しあうことで全体のスリル感が高まっています。演奏する方はたまったもんじゃありませんが…
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My Favorite Things
Richard Rodgers/角田健一
角田健一ビッグバンド事務所
この曲は『サウンド・オブ・ミュージック』のうちの一曲で、雷を怖がる子供達がマリア先生の部屋にやってくる場面やマリア先生がトラップ家に帰ってきたときに歌われますが今では「そうだ京都いこう」のテーマが有名です。このCMでは四季に応じて曲の雰囲気を変えていましたが、今回はビックバンド風のジャジーな雰囲気でアレンジされています。
My Old Kentucky Home
Stephen Foster/James Barnes
SOUTHERN MUSIC COMPANY
邦題は「ケンタッキーの我が家」もしくは「ケンタッキー・フライド・チキンのCMソング」です。もちろん聞きなれた曲なんですが、こういうしっとりした曲はごまかしがきかないので演奏は結構疲れるものですよ。
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NOVENA Rhapsody for Band
James Swearingen
C.L. Barnhouse
これも、聴いた瞬間に「シュウェアリンジェンだ」とわかる曲。
OLYMPIC FANFALE AND THEME
JOHN WILLIAMS/JAMES CURNOW
Hal Leonard
この曲は、スターウォーズのテーマ曲などでよく知られている“ジョン・ウィリアムズ”により、1984年のロサンジェルスオリンピックのテーマ曲として作曲されました。
荘厳なティンパニの調べから、トランペットによる素早い旋律が始まるところは、4年に一度開催される大会のオープニングにふさわしいものとなっています。数あるオリンピックのテーマの中でも特に有名なこの曲は、オリンピックイヤーであった今年も数々のテレビ番組などで耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
というわけで4年に一回のお約束として第15回定期演奏会では演奏会のオープニングに使用しました。そのときちょっと違うことがやりたくて、冒頭のティンパニソロ奏者にライトをあててホリゾントにシルエットを浮かび上がらせてみました。ちょっとギリシャ神話のイメージを出してみたかったのですが成功したかどうかは、お客様のみぞ知る…。
ONE!
樽屋雅徳
Fostermusic
ドラマチックな吹奏楽オリジナル曲で有名な樽屋雅徳の作品です。「ドラマチック=やや重め」という印象の曲が多い中、これは未来に向かって果てしなく明るい希望を感じる曲です。この曲は石川県の高校からの委嘱曲で、タイトルのONE!とはその高校の合言葉に基づいていて、1つ1つの音、メンバー1人ひとり、全員がひとつに、初めて楽器を手にした初心等々の様々な想いが込められているようです。どれもこれも30年たつうちに、どこかへ忘れてきてしまった言葉なので自戒の念を込めて真摯に演奏させていただきました。
ON EAGLE'S WING
Robert W. Smith
Alfred Publishing
コンサートのオープニングにふさわしい壮大な楽曲です。
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OUT OF AFRICA
John Barry/Johan de Meij
Molenaar
1985年公開のアメリカ映画で邦題が「愛と悲しみの果て」、原題が「OUT OF AFRICA」。メリル・ストリープとロバート・レッドフォードの主演でコーヒー園を経営する1人の女性の半生を描いた映画とのことです。第58回アカデミー賞作品賞もとっています。とてもゆったりとした美しいメロディが特徴です。
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Paradise Has No Border
NARGO/宮川成治
Winds Score WSL-16-022
これは、東京スカパラダイスオーケストラの作品で、キリン氷結のCMソングでした。さかなクンがバリトンサックスを演奏しているのが印象的でしたね。この曲はメロディラインもさることながら、耳に残りがちなリズムが曲のカッコよさを強調します。そしてここでも、トランペットとトロンボーンのアドリブソロがあり、奏者は腕の見せどころだといって、張り切っています。
Part of Your World
Alan Menken/浅野由莉
Winds Score SSC-1609
89年公開されたディズニー映画「リトル・マーメイド」は、今や定番のミュージカルとして繰り返し上演されています。今回の曲は原曲のイメージを損ねることなく、主人公アリエルの繊細かつワイドに広がる想像力をたたえた、聡明なアレンジとなっています。
PERSIS Oveture
James L.Hosay/
Curnow Music
このタイトルとなっている「ペルシス」とは、ペルシャを意味するギリシャ語。テーマとなっているのは、ある男が古代ペルシャの首都、ペルセポリスにタイムトラベルをした…というファンタジーで、ストーリーを感じさせるドラマチックな展開が聞きどころです。作曲者のホゼイはアメリカの作曲家で、もともとオーケストレーションの巧みさと、非常にドラマチックな表現の両面で定評のある作曲家として、世界中にファンがいます。このペルシスは彼の2000年の作品で彼自身の妻に尊敬と感謝を持ってささげられた作品と言われているそうです。
ちなみに、上に書いてある内容は演奏会で実際に団長がナレーションしましたが帰宅してから我が奥様の視線がなんとなく…

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PIRATES OF THE CARIBBEAN
Soundtrack Highlights

KLAUS BADELT/TED RICKETTS
Hal Leonard
パイレーツ・オブ・カリビアンはジョニー・デップの不思議というか、かっこいいというか、とにかく印象に残る演技と、海賊をイメージさせる特徴的なテーマ音楽とで、一躍人気を博しました。この曲は第一作目となる「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」からのハイライトなんですが、吹奏楽版でも様々な編曲が出ていて、どれを演奏すると一番(気持ち)いいのか、とても悩んだことを覚えています。ちなみに構成としては「Fog Bound」「The Medallion Calls」「To The Pirate's Cave」「The Black Pearl」「One Last Shot」「He's A Pirate」です。
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POPPO POPPO(はとぽっぽの世界旅行!)
/杉浦邦弘
Brain Music
「ぽっぽっぽ、はとぽっぽ」というフレーズで有名な動揺「鳩」ですが、今回はその鳩が世界旅行に旅立ってしまいました。西へ東へ、鳩はどこまで行くのでしょうか。おや、耳をすますと各国の有名な曲の合間に鳩の歌声が…。どうやら旅行を楽しんでいるようです。
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RENAISSANCE(復興)
 〜大震災への鎮魂歌、そして復興への讃歌〜

真島俊夫
ロケットミュージック ORG6
この曲は、2016年4月に67歳で惜しまれつつ亡くなられた真島俊夫氏が、阪神淡路大震災の復興を願って作曲されたものでしたが、東日本大震災の発生をうけ、タイトルを変えて広く出版されることになったものです。曲はトランペット・ソロで犠牲になられた方々への鎮魂のイメージをまとい静かに始まります。やがて希望を描いた勇壮な旋律が表れ、途中、さまざまな思い出を回想する穏やかな中間部が美しく歌われます。そして勇壮な旋律が再現され、力強い復興へと展開していきます。ちなみに、真島俊夫氏は全日本吹奏楽コンクール課題曲をはじめとする吹奏楽曲も多いのですが、ニュー・サウンド・イン・ブラスシリーズなど、様々な編曲があります。特にオーメンズ・オブ・ラブ、宝島、カーペンターズ・フォーエバーなどという曲名に懐かしさを覚える吹奏楽経験者も多いと思います。(合掌)
ROMANESQE
James Swearingen
C.L. Barnhouse
この曲は吹奏楽曲を多く作曲しているスウェアリンジェンの作品で、1982年に出版されたものです。スウェアリンジェンと言えばいわゆるA-B-A形式で、途中をテンポアップしていくものが有名ですが、これは最初から最後までゆったりとした曲調で美しい和音が流れていきます。
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SEA OF WISDOM〜知恵を持つ海〜
清水大輔
フォスターミュージック
日本で活躍する清水大輔という作曲家による作品です。冒頭に海鳥だかカモメだかが鳴くシーンがあるのですが、これはクラリネットのマウスピースだけで演奏しています。いろいろ考えるもんですね。
Shaker Heights Fantasy
-A collection of 19th century Shaker melodies

PHILIP SPARKE
Anglo Music
シェイカーというのは19世紀頃アメリカで発展したキリスト教団体で、共同生活の中、自給自足、必要な身の回り品は手作りという質素だけど心豊かな暮らしを送っていたようで、現代の「スローライフ」の先駆けともいえるでしょう。特に彼らの作った家具は有名で、今も人気を博しているらしいです。この曲は、そんなシェイカー派が歌った旋律を集めたもので、様々な曲調を楽しめますが、特に中間部で歌われるゴスペル調のメロディーラインは美しいです。
Selections from
 THE PHANTOM OF THE OPERA

ANDREW LLOYD WEBBER/Warren Barker
Hal Leonard
「THINK OF ME」〜「ANGEL OF MUSIC」〜「THE PHANTOM OF THE OPERA」〜「ALL I ASK OF YOU」〜「THE POINT OF NO RETURN」〜「THE MUSIC OF THE NIGHT」のメドレーです。いつもそうなのですが、話題になった映画やミュージカルは様々な編曲がでるので選ぶのに苦労します…
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SLAVONIC FOLK SUITE
ALFRED REED
Hal Leonard
これはリードが作曲した「ロシアのクリスマス音楽」を基にした曲で、二部構成になっています。前半は木管楽器の美しい調べを、そして後半では金管楽器の音色が楽しめます。さらに雰囲気を高めるため、コンサートではカリオン(本物の教会から譲ってもらったものらしい)を用意してさらなる響きを楽しんでいただきました。
もちろんカリオンはこの曲のためだけに、パーカッションメンバーに持ってきてもらった(つまり個人所有楽器)のですが、むちゃくちゃ重くて最も低音部を担当する鐘なんて30kgあるそうです。結局のところ1曲だけではもったいない、と開演ベルの代わりに使ったりアンコールで使ったりしました(すべて演奏会前日に突然決めたんだけど…)。

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STAR WARS コンサートセレクション
JOHN WILLIAMS/真島俊夫
Brain Music
真島氏編曲だけあって、かなり手ごわい曲でした。構成としては「メイン・タイトル」「ダース・ベイダーのテーマ」「レイア姫のテーマ」「ヨーダのテーマ」「王座の間 エンド・タイトル」と主要な曲が並んでいます。スコアの演奏上の注意でも「オーケストラによるサウンド・トラック版をよく聞いてください」と書かれていました。言われなくても聞くけどさ…。ちなみにカットする際のポイントも書かれていました。
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Sympony on Themes of John Philip Sousa
Mvt.U.after “The Thunderer”

John.P.Sousa/Ira Hearshen
Ludwig Masters
放題は「スーザの主題による交響曲 第2楽章「雷神」」です。あくまでも主題ということであの雷神のイメージのままのぞむと結構大変なことになります。演奏してそれなりにフラストレーションがたまりましたのでこの年のアンコールで普通の「雷神」を演奏してしまいました。
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SPAIN
Chick Corea/角田 健一
角田健一ビッグバンド事務所
これはビッグバンドの雄「角田健一」が編曲した、とてつもなくエキサイティングな曲です。冒頭こそアランフェス協奏曲でゆったりと美しく始まりますが、途中からは限界に挑戦するかのようなユニゾンによるフレージングが続きます。どのくらいすごいかというと、演奏会までに吹けるようになる自信がなかったほどです。
THE LIFE OF A SAMURAI
「もののふ」〜幕末にかけた熱き誠の魂

八木澤教司
De Haske
最近の大河ドラマでもよくとりあげられている「幕末」がタイトルに入っているように、日本の“武士道”(もののふ)をテーマにしたおり、この作曲家にしては珍しい和テイストな楽曲です。全体にゆったりと力強い構成の中で、インパクトあふれる鋭いイメージがあらわれ、もののふの誇りを感じさせるイメージにつながっていきます。「時代によって変遷し、そして脈々と受け継がれてきた大和魂」を「乱世の世で体現した」土方歳三の生きざまにインスパイアされた曲とのことです。
The Mask Of Zorro
James Horner/John.G.Mortimer
Editions Marc Reift EMR11222
「マスク・オブ・ゾロ」は1998年以来、何度も映画化されている作品です。カスタネットで始まり、おなじみのメロディにつながるオープニングにふさわしい楽曲です。原作はアメリカの作家による「怪傑ゾロ」で彼が現れた場所にはZの刻印が彫られていました。このイメージは現在の「かいけつゾロリ」にしっかりと受け継がれていますね。
THE OLYMPIC SPRIT
JOHN WILLIAMS/JAMES CURNOW
Hal Leonard
この曲は、1988年に韓国のソウルで開催された第24回オリンピックのテーマです。作曲はスターウォーズでおなじみのジョン・ウィリアムズ。リズミカルに始まるこの曲は、今から始まる祭典のすばらしさを予感させる、いかにもジョン・ウィリアムズらしい仕上がりとなっていて、全体の曲調がオープニングファンファーレにふさわしい雄大なものとなっています。
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The Pilgrim's Chorus from TANHAUSER
RICHARD WAGNER/ALFRED REED
C.L.Barnhouse
作曲者であるワーグナー(1813〜1883)は、音楽中心の「楽劇」を創出し、オペラを一般大衆へ開放したことで有名ですが、今回の曲は彼の三作目にあたる「タンホイザー」の第三幕、「巡礼の合唱」です。タンホイザーとは、歌手で女神との愛欲におぼれる人物のこと。自らの態度がもとで追放処分となった彼は法王に救いを求めます。それを知った彼に好意をよせるエリザベートは巡礼の行列とともに帰ってくるはずの彼を待ちつづけるが彼の姿はありません。彼が救いを得られなかったことを悟った彼女は自らの死を持って彼の救済を祈ります。一方それを知ったタンホイザーは彼女に寄り添い息絶えることでようやく許しを得ます。この曲「巡礼の合唱」は劇中で巡礼の行列が歌う曲で、楽劇「タンホイザー」の主テーマと言えるほどに有名になっています。落ち着きを保ちながらも、後半部に向けて徐々にボリュームアップしていく金管部と、美しいメロディを奏でる木管部とのバランスに、タンホイザーのドラマを感じていただきたいです。
…しかし、救われない話だと思いませんか?

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The 20th Century Fox Fanfale
Alfred Newman/真島俊夫
Brain Music
20世紀FOXのロゴとともに流れるあの曲です。30秒しかありませんが、スターウォーズの始まる前には絶対必要だろう、ということで買ってしまいました。コストパフォーマンスから言うと、美和吹でも一二を争う高額商品となりました。
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The Cowboys
JOHN WILLIAMS/JAMES CURNOW
Alfred
これは1972年に公開された映画のテーマソングです。その映画タイトルが「11人のカウボーイ」だったため、この曲も同様に呼ばれることがあります。いかにも「カウボーイ」ってイメージな曲ですが、生き生きとした感じを出しながら雑な演奏にならないようにするのには、かなり気を使う曲でもあります。好きな曲だから苦にならないんだけどね。
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THE SEVENTH NIGHT OF JULY
(たなばた)

酒井格
De Haske
これも吹奏楽経験者には言わずと知れた名曲。中学生の時に作曲した曲だとか、いろいろな名曲のフレーズを取り入れているということで有名なのですが、かなりトリッキーな部分も多くて、苦労する曲です。作曲者によれば、最初に作った時の部活のメンバーの技量に合わせた部分がある、ということですが、そのメンバーはよほど上手だったんだなぁ、と全員が感じています。
Time To Say Goodbye
Francesco Sartori/福田洋介
Winds Score WSL-07-001
サラ・ブライトマンの曲として大ヒットしましたが、原曲はイタリアの歌手の曲(タイトルは違いますが)でした。その原曲のタイトルを日本語にすると「旅立ちの歌」になるそうですが英語タイトルからはそうは思えませんね。
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Tomorrow's Affair
安藤まさひろ/奥慶一
NewSoundsInBrass 第22集
スクェア4作のアルバムに収録されています。TVドラマ「じゃじゃ馬ならし」テーマ曲でもあります。
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VARIATIONS ON SHAKER MELODY
AARON COPLAND
Hal Leonard
アメリカの作曲家であるアーロン・コープランドの作曲によるもので、日本語名では「シェーカー教の賛美歌による変奏曲」と言います。これも実はバレエ音楽「アパラチアの春」の曲です。選曲した指揮者に聞いてみました。「『ブラスト』が演奏してて格好よかったから」高尚な答えを期待した自分がバカでした…
VIVA ITALIA!
/Jack Bullock
イタリアを代表する楽曲のメドレー。まずカンツォーネの名曲「オ・ソーレ・ミオ」で始まり「タランテラ」「歌劇「椿姫」より第3幕への前奏曲」「ヴェニスの謝肉祭」へとつながり、最後は「フニクリ・フニクラ」で幕を閉じます。曲調にも全体にメリハリがきいている上、耳慣れたメロディーが多いので、イタリア音楽になれていない人でも充分に楽しめる仕上げとなっています。ちなみにフニクリフニクラはイタリアの登山電車のCMソング。鬼のパンツのテーマではない。
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VS.〜知覚と快楽の螺旋〜
福山雅治/小島里美
ミュージックエイト QH-1078
TVドラマ「ガリレオ」のオープニング曲です。東野圭吾原作とあって、しっかりとしたドラマの内容にはまってしまったメンバーも多いようです。ドラマシリーズのオープニングはあまり演奏会で使わないのですが、今回は曲もかっこいいので採用されました。
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War March and Battle Hymn of the Vikings
Alfred Reed
Melville
難しいのですが、かっこよくてとても勇ましい名曲です。
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We Are The World
Michael Jackson&Lionel Richie/郷間幹男
Winds Score WSL-09-017
これもまた1985年生まれ。当時を知るものとしては奇跡としか思えないような豪華なアーチストの組合せでアフリカの飢餓と貧困層を救うために、発売されました。「2009年6月に急逝したマイケル・ジャクソンの功績を偲んで出版が決定」したということですが、いろいろな楽器がメロディを披露する気持ちの良い楽曲です。
WINDSTAR
CLAUDE.T.SMITH
Jenson
作曲家のクロード・スミスは「フェスティバル・ヴァリエーション」をはじめとする難曲で有名ですが、これはスクールバンドでも演奏できそうな易しい曲です。
WITH HEART & VOICE
David Gillingham
C. Alan Publications
ギリングハムという作曲家を一躍有名にした吹奏楽オリジナル曲です。もともとアメリカの高校から委嘱された作品で聖歌をフィーチャーした曲です。導入部は静かにそして高まる緊張感の中で始まっていきます。そのあと、美しいメロディラインが現れたかと思うや一転、荘厳で輝かしい歌に変化していきます。途中では複雑な変拍子の中で打楽器が鳴動します。芸術的難解な曲かと思うと繰り返し使われる美しいメロディラインが再び現れ、聞いている人に一瞬の安心感を与えています。これが数回繰り返された後、管楽器の咆哮によってクライマックスを迎えます。美和吹の今までの演奏会の中でもかなりの難曲となりました。
Yesterday Once More
Richard Carpenter/星出尚志
エイトカンパニー GP-34
カーペンターズと言えばこの曲でしょう。吹奏楽版でありながら、カレン・カーペンターの美しい歌声が聞こえてくるようです。定期演奏会では激しい曲が続くなかでの息抜きとしてラインアップに加えました。
YOUNG MAN-YMCA-
Jacques Morall/本澤なおゆき
NewSoundsInBrass 第36集
もともとはヴィレッジ・ピープルの1978年のヒット曲なのですが、日本では西城秀樹によって大ヒットとなりました。もちろん曲中にはYMCAそれぞれの振付ができるようになっています。
Z伝説〜終わりなき革命
前山田健一/高橋宏樹
ロケットミュージック MOMO4
ももクロです。これは「ブラバンももいろクローバーZ!〜BRASS AND ROMANCE」というCDに収録されている曲なのですが、聴いてすぐに楽譜を買ってしまいました。元気の出る曲です。でも、演奏した後はなんだか元気をすべて吸い取られるような気がするんだよねぇ。
基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
アイゴットリズム
George Gershwin/藤崎邦夫
NewSoundsInBrass 第30集
ミュージカル「クレイジー・フォー・ユー」からのナンバー。このミュージカルは日本でも劇団四季によって、4回ほど上演されています。
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哀愁のアダージョ
Michael Vacquez/久石譲
NewSoundsInBrass 第6集
今ではジブリの作曲家として有名な久石譲の編曲です。第5回定期演奏会で使用したときに奏者が演奏をミスったため、第13回定期演奏会でリベンジを果たしました。
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アシタカとサン feat.Piano Solo
久石譲/西條太貴
Winds Score SSC-1705
1997年公開の「もののけ姫」の終盤でこの曲は使用されました。シシ神の首をアシタカとサンが命を顧みずに返し、朽ち果てそうになった森が再生していくシーンは名画と言われるこの映画の中でも屈指のシーンですよね。今回は美しいピアノのメロディーをメインに、管楽器の優しい音色、中盤で加わる合唱に思わず息を呑む感動的なアレンジに仕上がっています。(一部出版社サイトより抜粋)
あずさ2号
都倉俊一/金山徹
Winds Score WSL-07-003
1997年に兄弟デュオの狩人がヒットさせた曲の吹奏楽アレンジです。演奏会当時、当団のユーフォニゥムに同い年の男性が二人いまして、ダメもとで「ちょっとアレンジするから二人でメロディやらない?それもステージの前に立って」と提案したらこころよく?引き受けてくれました。そのおかげで楽しいステージになりました。奏者はかなり緊張していたようですが。
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アダージョ
Samuel Barber/Paul Jennings
G.Schirmer
もともとは、「弦楽のためのアダージョ」と名づけられた弦楽合奏のための楽曲。作曲者の名前をとってバーバーのアダージョとも呼ばれ、1986年に公開された「プラトーン」でも映画音楽として使用されています。この曲では、息を詰めてしまうぐらい重々しい雰囲気の中で、心の底から湧き出してくるような「叫び」が表現されており、この曲を聴き終わったあとに、心の奥底に何かが"ズシン"と残ってもらえれば、演奏者としても本望です。というもののこの曲のテンポといったら。なまじっかハイテンポの曲よりも疲れる曲だったので…。
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あの日聞いた歌
/真島俊夫
Brain Music
故郷(岡野貞一)〜浜辺の歌(成田為三)〜椰子の実(大中寅二)〜赤とんぼ(山田耕筰)〜春の小川(岡野貞一)〜花(滝 廉太郎)の6曲メドレーです。真島氏の編曲の割には取り掛かりやすい楽曲ですが、それぞれの曲が持っている雰囲気を再現するのに少々てこずりました。
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アフリカン・シンフォニー
V.McCoy/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第5集
高校野球の応援などで使われて、吹奏楽のオリジナル曲だと思っている若い子も多いことで有名な曲です。当団では「困ったときのアフリカン」と呼ばれ、一時期頻繁に演奏していたのですがそんな中、第13回定期演奏会では、ホルンアンサンブルとの共演ということもあり、13人のホルンに花道の壁の前に並んでもらって演奏しました。ホルン奏者が本当に気持ちよさそうで演奏後の笑顔が忘れられません。
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天虎〜虎の女
菅野よう子/宮川成治
Winds Score WSL-17-005
2017年のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のメインテーマです。華やかなファンファーレから始まりますが、全体として変化にとんだ楽曲で、それぞれの場面がお楽しみいただけます。ちなみに読み方は「あまとら」です。
アランフェス
/岩井直溥
トランペットソロが有名ですが、原曲はロドリーゴの「アランフェス協奏曲」で、ギターが美しい曲です。ちなみに第10回定期演奏会ではソロパートをアルトサックスに割り振ってみました。
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feat.A.Saxのバージョンです
アルヴァマー序曲
JAMES BARNES
東亜音楽社/音楽之友社 吹奏楽オリジナル名曲選
いわずとしれた吹奏楽の名曲。積極的に演奏されることも少なくなったが、吹き始めるとなんだか安心してしまう。ところで、日本での演奏のほとんどは指定テンポより早いそうです。一度だけ遅い(というか指定通り?)の演奏を聞きましたが、なんだか雰囲気が変わって、とてもよかったですね。
「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲
2019年度吹奏楽コンクール課題曲I

林大地
全日本吹奏楽連盟
「2019年度全日本吹奏楽コンクール」の課題曲です。コンクール真っ盛りの夏から秋にかけて演奏するならともかく、すべて終わった後に演奏するというのも時季外れなだと思ったので、選曲者でもある指揮者に突っ込んだら、「だから自由に演奏できるじゃないか」。それもそうか。この曲は「あんたがたどこさ」のストーリーにこだわりつつ、鉄砲で撃たれて煮られて焼かれて食われてしまうタヌキへのレクイエムを込めて作曲されたそうです。それがうまく表現できているとよいのですが…
五木の子守唄
熊本民謡/明光院正人
Brain Music
ボサ・ノヴァにアレンジされたとても雰囲気の良い楽曲です。トランペットにフィーチャリングされていて、演奏会でも奏者が苦労してました。
いとしのエリー
桑田佳祐/金山徹
NewSoundsInBrass 第39集
1978年に突然、わけのわからない歌い方をするバンドが登場しました。歌い方のみならず曲のタイトルや歌詞もまじめとは程遠いものでした。「バカな連中がでてきた」と世間では見られていたのですが、3枚目のシングルで心の奥底を"ぎゅっ"とつかまれてしまいました。そこから、サザンオールスターズは日本人にとって忘れられないバンドとなったのでした。
ヴァイブレーションズ
James Last/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第14集
フジTV「プロ野球ニュース」の「今日のホームラン」コーナーで使われていたことで有名。作曲はドイツのイージーリスニング界の大物、ジェイムスラスト。ところで結構好きな曲なんだけど、TVで使われるとイメージが固定してしまって後々使いにくいね。
ヴィーナス
Leeuwen Van Robbie/福田洋介
Winds Score WSL-07-032
原曲は1969年に発表されましたが、その後様々なバンドがカバーしているため、ご存知の方も多いと思います。もともとはオランダ出身のロックバンド「ショッキング・ブルー」の曲で歌詞がついていて「Well,I'm your Venus, I'm your fire at your desire」というフレーズが有名です。(ちなみにこの楽譜の型番は絶版となっていてWSL-14-024の型番で発売されています)
上を向いて歩こう
中村八大/堀井正司
ワールド・ポップ・イン・ブラス2000
昭和36年に、坂本九・中村八大・永六輔のトリオによって生み出されたこの曲は、改めて解説が必要ないぐらいに浸透している曲といえるでしょう。これまでのセールスは全世界で1500万枚以上という驚異的な数に達し、これを「国歌」にしたがる人も多いと聞きます。
第12回定期演奏会で使用したのは、"やさしさ"と"せつなさ"とを充分に引き出すために木管を中心にジャズ調へアレンジされたもので、やさしいドラムに支えられた微妙な和音構成が特徴的でした。思い起こせば、「洋楽じゃなければ音楽じゃない」なんて言っていた我々(昭和40年前後の生まれ)が、今更ながら「日本の曲も良いよね」と思うようになった名曲です。

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生まれてはじめて
Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
/郷間幹男
Winds Score WSL-14-010
第25回定期演奏会では流行に乗っかって「アナと雪の女王」の曲を特集してしまいました。その2曲目に使ったのがこの曲です。期待に胸膨らませるアナと、不安にさいなまれるエルサのデュエットが印象的でしたね。
海の見える街
久石譲/赤塚謙一,渡部哲哉
ベル・ミュージック・プレス
ジブリの楽曲をジャズで表現することを目的に、赤塚謙一氏がビックバンドにアレンジしたものを吹奏楽に編曲したものです。赤塚氏のオリジナルアレンジではボサノバ調になっていますが、今回の吹奏楽版でもその雰囲気を継承した、美しくかっこよい楽曲になっています。
ウルトラマン・メドレー
/山下国俊
ミュージックエイト
ウルトラセブン、ウルトラマンタロウ、ウルトラマン、ザ・ウルトラマンがメドレーで構成されています。最初の三人はともかく、なぜ「ザ・ウルトラマン」なのかが、いまだによくわかりません。ヒーローアニメ(このウルトラマンはアニメで制作されたんですよ)らしい明るい曲で、聴いていても歌っても楽しい曲ではあるけれど…
うる星やつらのテーマ 〜ラムのラブソング〜
小林泉美/山里佐和子
ミュージックエイト QH-1049
うる星やつらといえぱ「わが青春」と豪語する私(団長)にとっては待ちに待った楽譜です。絶対に定期演奏会にかけたい、と猛プッシュした結果、なんとかアンコールで採用してもらえました。よかった。
英雄の証〜「モンスターハンター」より
甲田雅人/森田一浩
NewSoundsInBrass 第41集
大人気のゲーム「モンスターハンター」のメインテーマです。巨大なモンスターを様々な武器やグッズを駆使して倒したり、お腹がすいたら肉を焼いたりするのですが、オンラインの要素が入ってからさらに人気が高まりました。この曲はもともとエンディングとして使われていて、達成感と共に涙しながら聞いた人も多いのではないでしょうか・・・ね。
エルザの大聖堂への行列
 Elsa's Procession to the Cathedral

RICHARD WAGNER/LUCIEN CAILLET
WARNER BROS.INC
時は10世紀。ブラバント公国の世継ぎゴットフリートが行方不明になり、ゴットフリートの姉エルザが弟殺しの疑いをかけられます。エルザの疑いは騎士ローエングリンの働きによって晴らされます。その功績がハインリヒ王に認められ、二人は婚礼のため、大聖堂へと入場していくのですが…。オペラでは大聖堂への入場で一波乱起きますが、この曲は無事に入場して終わります。
エンドレス・ラブ
Lionel Richie/Shigeaki Saegusa
NewSoundsInBrass 第10集
1982年に日本で公開された同名タイトルの映画主題歌です。ダイアナ・ロスとライオネル・リッチーのデュオということで大きな話題となりました。正直なところ、あまり映画の内容は覚えていないのですが、この曲だけは忘れられないですね。
オーメンズ・オブ・ラヴ
和泉宏隆/宮川成治
Winds Score SPS-0014
吹奏楽を演奏者として経験した一定の年代以上の方ならば「知ってるよ、ニューサウンズの曲でしょう。吹奏楽の名曲だねぇ」と感慨深げに振り替えることでしょうが、これもまた吹奏楽のオリジナルではなく「T-SQUARE」の楽曲です。これが、あの真島俊夫によって「オーメンズ・オブ・ラブ」として編曲され、誰もが一度は演奏したぞという名曲となりました。今回はそれとはまったく違う「オーメンズ・オブ・ラ」であり、一定の年代以上の方がとても多い当団では、練習時の「知っている曲と違う」という演者からの悲鳴に対して「昔のことは忘れろ」という指揮者からの非情な指示が飛び交っておりました。
オーメンズ・オブ・ラブ
和泉宏隆/真島俊夫
NewSoundsInBrass 第14集
原曲はT-SQUARE(詳しくは上の欄参照のこと)真島俊夫氏によるシンフォニックな序奏や軽快なリズム、わかりやすいメロディですっかり吹奏楽の定番になりました。
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オエ・コモ・バ
Tito Puente/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第20集
原曲はティト・プエンテの作曲だが、それをサンフランシスコのロックバンド、サンタナがとりあげて有名になりました。「オエコモバ」とは「僕のリズムを聞いとくれ」という意味だそうです。
大江戸捜査網のテーマ〔原調版〕
玉木宏樹/Ormon con Ayako
はなおか音楽工房
大江戸捜査網は1970年から放映され、「死して屍拾うものなし」という名ナレーションでおなじみの時代劇です。隠密同心がかっこよかったですが、それ以上に心に響いたのがこのテーマ曲。高らかに響き渡るホルンがたまりません。定期演奏会でどんな曲をやろうかとネットで探しているときに偶然見つけたのですが、販売サイトには「移調版」の文字が。原曲のホルンがあまりにハイトーンだったので音を下げたらしいんです。なぁんだ、とあきらめかけた時に「原調版もあります」の文字が。喜んで購入してホルン奏者に見せたところ、「最近になって、やっとこの音が出るようにった」とのこと。ホッとしましたが購入前の確認は大切ですね。
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おしえて
渡辺岳夫/工藤明純
ミュージックエイト QH8130
TVアニメ「アルプスの少女ハイジ」のオープニング曲です。あれこれ説明するまでもないほどの有名な曲ですね。
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おジャ魔女カーニバル!!
池毅/三國浩平
アット・エリーゼ
TVアニメ「おジャ魔女どれみ」の主題歌です。いろんなシリーズが制作された「おジャ魔女」で様々な主題歌がありますが、その中でも一番大好きな曲です。これを聞くとなんだか元気が出ます。さらに、『おジャ魔女どれみ』20周年記念として製作された『魔女見習いをさがして』でも使われました。いい映画ですね。映画館に見に行って、人知れず大号泣してしまったなんて、恥ずかしくて誰にも言えません。それぐらい最高でした。
踊りあかそう
Frederic Loewe/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第6集
これは「マイ・フェア・レディ」という映画の主題歌です。もともとはミュージカルだったものを映画化したものですが、舞台版のジュリー・アンドリュース、映画版のオードリー・ヘップバーンとのライバル関係は今でも語り草ですね。それはともかく、シンフォニカルに始まり、途中で軽快なダンスナンバーに移り変わっていくこの曲は吹奏楽にもよくマッチした名曲だと思います。
音楽祭のプレリュード
Alfred Reed
東亜音楽社
作品としては1957年に作曲されたもので、1970年に第18回吹奏楽コンクールの課題曲として採用された。演奏会の開幕にふさわしい、華麗で明るいムードに満ちた名曲。それにしてもこれが課題曲なんて、いい時代もあったんだなぁ…。
基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
カーペンターズ・フォーエバー
J.Raposo 他/真島俊夫
NewSoundsInBrass 第18集
カーペンターズの名曲「シング」、「愛のプレリュード」、「トップオブザワールド」、「遙かなる影」、「スーパースター」、「ふたりの誓い」をメドレーにしたてたものです。元曲の雰囲気を(珍しく)壊さずにつなげてあるから演奏していても聴いていても心地いいですね。バンドとしてもいろいろなパートにメロディやソロが割り振られていて、演奏者もかなり満足できます(緊張ももれなくついてきますが)。
風のプロフィール
NARGO/郷間幹男
Winds Score WSJ-21-001
東京スカパラダイスオーケストラが「feat.習志野高校吹奏楽部」として2019年に発表した楽曲の吹奏楽版です。東京スカパラダイスオーケストラ公式サイトでこの楽譜が期間限定で無料公開されていました。入手したのはその無料楽譜ですが、その後にWinds Scoreで改めて出版されています。この曲は氷結のCMで起用されたものですが、もともとの曲を聞くと、スカパラのルーズでおしゃれな演奏と、高校吹奏楽部のまじめで一生懸命な演奏との対比がなかなか楽しいです。そしてこの吹奏楽版も結構まじめにアレンジされているので、とてもハードになっています。やっぱり管楽器でSKAのリズムを打つのはしんどい…。
枯葉
Joseph Kosma/小山恭弘
NewSoundsInBrass 第18集
1945年初演のバレー「ランデブー」で作曲され1946の映画「夜の門」でイヴ・モンタンが歌って大ヒットしました。1955には映画「オータム・リーブス」でナットキングコールが歌ったシャンソンの名曲です。
枯葉 feat. Trombone
Joseph Kosma/岩井直溥
イワイミュージック
吹奏楽ポップスの父「岩井直溥」編曲による枯葉です。もともとシャンソンで後にジャズのスタンダードとなりました。今回はトロンボーンが主役です。ところがこれもまた参考演奏がなかったのですが、そこは楽天的で呑気なトロンボーンパートのこと。「1st誰がやるぅ?」という会話が10月中旬過ぎまで飛び交っていました。大丈夫かおいっ!
管弦楽組曲「第六の幸福をもたらす宿」より
Malcolm Arnold/天野正道
Winds Score WSC-16-004
これは1958年に公開された映画「The Inn of the Sixth Happiness」の楽曲で、作曲したマルコム・アーノルドの弟子であるクリストファー・パルマーによって管弦楽版が作られました。それがさらに吹奏楽版に編曲され、日本では一時絶版となっていたものが最近になって別の編曲家によって新たに編曲されて販売されたものです。吹奏楽版は演奏会やコンクールでとても多くの団体が演奏されているため、吹奏楽オリジナルの楽曲と思っている人も多いようです(かつての自分もそうでした…)。今回は新版を使用しながら、管弦楽版のイメージに沿うような演奏に仕上げてあります。当団指揮者のこだわりの見せどころです。
カントリー・ロード
John Denver/小島里美
ミュージックエイト QH547
原曲はジョン・デンバーという"おじさん"の代表曲ですが、ジブリ映画「耳をすませば」で使われると懐かしいカントリー調でありながら、爽やかな少年少女の歌に聞こえます。でも、美和吹で演奏すると、どうしても原曲に近い雰囲気になってしまいます。不思議だなぁ。
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君をのせて〜天空の城ラピュタより
久石譲/磯崎敦博
東京音楽書院
ジブリ映画「天空の城ラピュタ」の主題歌です。エンドロールで空中に浮かぶラピュタのバックで流れているのが印象的です。新たな希望に燃えるような歌詞と、いくばくかの寂しさを含んだメロディが妙にマッチして、何度聞いても飽きませんね。ラピュタには名曲が多いのでメドレーなどが多く作られ、その中にもこの「君をのせて」が含まれたりするのですが、やっぱりこの編曲版が一番なような気がします。
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キャンディーズ・メドレー
/山里佐和子
ミュージックエイト QC-96
キャンディーズは1973年9月に「あなたで夢中」でデビューし、1978年に解散した3人組アイドル。当時のアイドルにしてはボーカルもコーラスも確かで、今聞いても色あせない楽曲の数々には驚かされます。なんと言っても印象的だったのは「8時だヨ!全員集合」へのレギュラー出演。マットの上で前転をした後のガッツポーズには顔がほころびますねぇ。
このキャンディーズ・メドレーはヒット曲の中から「ハートのエースがでてこない」「年下の男の子」「春一番」をつなげたメドレーで、原曲のイメージをしっかりと持ちながら演奏しないと、テンポの変化にややとまどうかもしれません。とはいっても第12回定期演奏会の時のピンクレディーと同じく、演奏曲の中でもリキの入り方は1・2を争いました。

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キャンディ・キャンディ feat.A.Sax
渡辺岳夫/郷間幹男
Winds Score SSC-1717
[泣きべそなんてさよならね、キャンディキャンディ]でおなじみのあのアニメの主題歌です。それがfeat.アルトサックスによって新しく生まれ変わりました。「こんなのキャンディ・キャンディじゃない」と言われる往年のファンの方々もいらっしゃることでしょうが、あたたかぁぃ気持ちでお聞きください。
キューティーハニー
渡辺岳夫/赤塚謙一,金山徹
ベル・ミュージック・プレス
キューティ・ハニーといってもいろいろありますが、今回は倖田來未バージョンの吹奏楽版です。細かく言えば、一度ビックバンド用にアレンジされたものを吹奏楽版に再アレンジされたものです。基本的にはロックで、サックスとトロンボーンのソロがカッコ良く決まるはずです。キューティハニーでソロというからには、それなりのお姉さまが吹いてくれるという期待も高まりますが、第27回定期演奏会で使用したときはそれを「大きく」裏切りました(誰が吹いたのかなっ)。さらに、どうでも良い事ですが、アニメではRe:キューティハニーが、実写ではドラマ版が好きです…
組曲 宇宙戦艦ヤマト
宮川泰/宮川彬良
ブレーンコンサートレパートリーコレクション1
ヤマト、といえば70年代以降のアニメブームの火付け役としてなかば伝説化されている作品です。作曲は宮川泰。そして今回の曲を編曲したのはその息子である宮川彬良。
曲は4部から構成されていて、「序曲」「宇宙戦艦ヤマト」「出撃」「大いなる愛」と続きます。
宇宙戦艦ヤマトは、アニメのサウンドトラックの価値を飛躍的に高めた功労者でもあり、それだけに使われていたどの曲も、名曲で聞きごたえ満点。今回の演奏に当たっては、原曲を何回聞き直しました。いやぁ、楽しかったなぁ。

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雲の信号
福島弘和
アコード出版 GMS-4001
楽譜を見ると最初に「流れを大切にしてたっぷり歌う」と日本語で指示があります。その指示通り、ゆったりとしたとても美しい曲です。緩-急-緩の構成で全体に飽きさせません。さすが福島さんだなぁ(あくまでも個人的感想です)。さらにすごいと思うのが、楽譜には8分音符より細かい音符がほとんど使用されていません。一見して初心者向けの楽譜かと思えるほどです。しかし、それらの演奏が重なって楽曲となると、うそだろっというくらい壮大なオーケストレーションを聞かせてくれます。演奏会ではコロナ禍で実施となった第31回で取り上げることとなりました。演奏者も確保できず、偏った編成での演奏となったのですが、きちんとした編成でもう一度演奏してみたいです。
グリーン・スリーブス
イングランド民謡/Alfred Reed
伝統的かつ有名なスコットランド民謡。CMや電話の保留音などで美しいメロディラインは有名ですが、詩を見る限りでは、とても哀しい失恋の歌となっています。この歌の背景には、イギリスの吟遊詩人たちの存在があり、今のようにCDやラジオなどが無い古き昔にアイルランドやスコットランド・・そしてイギリスには、各地方に伝わる歌を集め、あるいは自らバラッドを作り、そして街から街、地方から都会へと、歌い歩くものたちの存在がありました。
特に「恋愛の歌」を得意として、男性が多いという構成からか、この曲も振られた男性が女性へ捧げた失恋歌となったようです。そればかりか、訳詞を読む限りでは「殴られても蹴られても、それでも愛しているんだ」という男の悲しい未練を歌った曲になっています。このライナーノーツを書くまで、「美しい悲恋の歌」だと思っていたのは私だけだろうか…。

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紅蓮華
草野華余子/金山徹
ネクサス NWP-033
コロナ禍での映画産業を救ったともいわれている「鬼滅の刃」のオープニング曲です。これはTVで使用されたものですが、アニメファンにはおなじみだった歌手のLiSAが一躍全国区になった曲でもありますね。もともとは2020年に開催されるはずだった定期演奏会(開催見合わせ)で使用するつもりで手配したのですが、2021年の演奏会で使うこととなり、ちょっと遅れたなぁという感じだったのですが、幸いにも?アニメ第二期が放送され、ブームの収束がまったく終わる気配を見せないので、安心しました。曲としては原曲に近い良いアレンジだと思います。
黒いジャガーのテーマ
Isaac Hayes/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第4集
もともと、1971年の映画主題歌です。タイトルからもわかるように黒人パワーを主題に据えた映画で、続編やテレビシリーズもあるそうです。
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軍師官兵衛 メイン・テーマ
菅野祐悟/金山徹
Winds Score WSL-14-002
NHK大河ドラマのテーマソングです。雄大なテーマに魅かれてラインアップに加えたのですが、短い割にも難しい曲でした。
刑事&アクションメドレー
/山下国俊
ミュージックエイト QCー139
テレビで放映された人気刑事ドラマのテーマ曲をメドレーにしたものです。 はぐれ刑事純情派〜探偵物語〜Gメン’75〜踊る大捜査線〜太陽にほえろで構成されています。
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ゲゲゲの鬼太郎
いずみたく/山下国俊
ミュージックエイト QH1044
TVアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」が最初に放映されたのは1968年。もちろん白黒でした。鬼太郎に野沢雅子、目玉おやじに田の中勇と、どれだけ世代が変わっても愛され続ける名コンビでした。このアニメがすごいのはある程度時間をおいて繰り返しアニメ化されることですね。それも時代にあわせたアレンジを施しながらそれでいて「ちゃんと鬼太郎」しているのです。さらに主題歌もアレンジを変えながら「ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ」と、この曲が使われていることのもすごいですね。今回のアレンジはロック調など変化にとんでいながら、最後は昔の鬼太郎で落ち着く、といういいバランスのアレンジになっています。
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ケロッ!とマーチ
沢田完/沢田完
東京ハッスルコピー
これは1999年から連載が開始され、2004年からはアニメ化もされている「ケロロ軍曹」の初期オープニング曲です。とてもマニアックなギャグにはまっている人が(団内にも)多いようですね。美和吹では、以前このテーマを耳コピして抜粋版をアンコールに使ったこともありましたが、いよいよ全曲の登場です。ファンが多かったため、練習中にはいろいろな注文が奏者間を飛び交っていました。
航海
渡辺睦樹/小六禮次郎
NewSoundsInBrass 第13集
作曲者は中学生。驚くべき事に隣町(当時:現あま市)である甚目寺中学校出身者で、この曲は同2年生の時に作曲されたものらしいです。演奏会で使用したのはずいぶん昔の話となりましたが、当時の指揮者が曲をドラマ風に解釈して、そのイメージを練習のたび毎に熱弁する姿が忘れられません。
コンガ
Enrique Garcia/金山徹 
Winds Score WSL-10-005
1985年の作品です。マイアミ・サウンド・マシーンの全米ヒット曲で、カリビアン・ディスコのファンキーな曲です(旧い表現ですが…)。1985年に創設した美和吹奏楽団で、この定期演奏会では同い年の楽曲が多く採用されました。そこで選曲した指揮者に聞いてみました。「今回は1985年を意識した選曲なんですね?」「え?」…期待した自分がおろかでした…
コンサートマーチ「テイク オフ」
建部知弘
全日本吹奏楽連盟
1986年度(第34回)全日本吹奏楽コンクールの課題曲。"コンサートマーチ"というだけあって、一般的なマーチとはやや異なるスローな雰囲気で始まります。後に改訂版「テイク オフII」という改訂版が出版されています。
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サウス・ランパート・ストリート・パレード
Ray Bauduc他/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第14集
サウス・ランパート・ストリート、つまり南ランパート通という名のこの曲はディキシーのスタンダードナンバー。この編曲も当然ながら途中にディキシーアドリブが挿入され、陽気なパレードの雰囲気を醸し出している。
ザ・ファイナルファンタジー
(FFメインテーマ〜FFバトル2メドレー)

植松伸夫/石毛里佳,佐藤泰将
Winds Score BBFF-0010,BBFF-0001
これは別々に出版された「FFメインテーマ」と「FFバトル2メドレー」を隙間なしにほぼつづけて演奏したものです。メインテーマではファイナルファンタジーの雰囲気を存分に味わっていただき、バトル2メドレーでは、主にボス戦などで使われていた緊迫感ある音楽をメドレーにしてあります。果てしなく続く戦いの行きつく先には何があるのでしょうか。
さくら
森山直太朗/山里佐和子
ミュージックエイト QH-884
森山直太朗の作詞作曲によるこの名曲は何故か心に曲と歌詞がしみいってきますね。この曲はもともと2002年に発売されたミニアルバムの中の一曲で、当時から名曲としてファンの間では有名で、その後「さくら(独唱)」としてピアノ伴奏だけで歌い上げるシングルをリリースし大ヒット曲となりました。
余談ですが、演奏会終了後に「うちの演奏会は秋なんだから春の曲ではあわなかったかなぁ」と誰かがぼそり…。でもあまり気にしている人はいないようでした。

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サンチェスの子供たち
Chuck Mangione/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第11集
チャック・マンジョーネの美しいソロが有名な曲。この曲を演奏するときにはフリューゲルホルンが欠かせません。
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残酷な天使のテーゼ
佐藤英敏/今村愛紀
アット・エリーゼ
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌です。1995年に発表されていらい、何年たっても「アニメ主題歌ベスト10」のような企画では必ず上位に喰いこみます。この楽譜は原曲に近い形でアレンジされています。ただ、第31回演奏会では編成の都合もあって繰り返しなどをカットして演奏いたしました。
式典のための行進曲「栄光をたたえて」
内藤淳一
全日本吹奏楽連盟
第49回(2001年)全日本吹奏楽コンクール課題曲。作曲者の内藤淳一氏は課題曲として4回目の入選を果たしていて、この曲も質の高さとだれでも演奏可能な親しみ易さが同時に感じられます。曲の構成としては、木管楽器のソロから一転して、金管部によるファンファーレに移り、華やかさと勇壮さを兼ね備えたクライマックスに向かう。マーチとしての美しさ、躍動感を兼ね備えた名曲です。いまさらながら、コンクールには決して出場しない美和吹が課題曲だけは定期的に演奏しています。不思議だ…。
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ジャパニーズグラフィティV
日本レコード大賞・栄光の昭和50年代

/磯崎敦博
NewSoundsInBrass 第27集
北の宿から〜北酒場〜ルビーの指環〜勝手にしやがれのメドレーです。団運営の中核を担うメンバー(昭和40年代生まれ)にとっては懐かしいというより、体の隅々までしみわたっている楽曲ばかりです。そのため、ノリノリというか、勢いだけの演奏になってしまいました。
ジャパニーズグラフィティVI
日本レコード大賞,青春の'70年代

/星出尚志
NewSoundsInBrass 第28集
UFO〜魅せられて〜シクラメンのかほり〜襟裳岬のメドレーです。二年連続でレコード大賞がテーマになるとは思いませんでした。前作よりはちょっとしっとりしています。
ジャパニーズグラフィティVIII
ウルトラ大行進

/星出尚志
NewSoundsInBrass 第30集
ウルトラマンの歌、ウルトラセブンの歌、ウルトラマンタロウ、帰ってきたウルトラマンのメドレー。選んできたウルトラマンの古さ(というかオーソドックスさ)を除けばなかなか演奏しがいのある曲。
第13回定期演奏会での選曲に当たって、ウルトラマニアの団長としてはメドレーとしての構成に大いに不満がありましたが、指揮者の「今回はホルンが13人いるんだぜ…」の一言にふらふらぁと演奏会での使用を決めてしまいました。
ウルトラセブンでの冒頭「せぶんせぶんせぶん」「ぱおぉん」「せぶんせぶんせぶん」「ぱおぉん」は、リハ中に演奏をはずれて客席で聴いていたら背筋に「ぞぞぞぞ」と寒気が走るほど良かったです…ってマニアな発言だなぁ。

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ジャパニーズグラフィティIX
いい日旅立ち

/金山徹
NewSoundsInBrass 第32集
「いい日旅立ち」というサブタイトルがついていますが、実際には秋桜〜プレイバックPart2〜イミテイション・ゴールド〜いい日旅立ちの4曲による山口百恵メドレーです。どれも名曲ばかりですね。個人的な感想ですが、他の出版社による「山口百恵メドレー」よりこちらの方が気に入っています。
YouTubeで演奏音源が聴けます
ジャパニーズ・グラフィティXI
「刑事ドラマ・テーマ集」

/星出尚志
NewSoundsInBrass 第34集
太陽にほえろ〜Gメン'75〜はぐれ刑事純情派〜西部警察PartIIと、聞いているだけで懐かしくなる刑事ドラマテーマソングのメドレーです(はぐれ刑事は名曲です)。とても有名なサックスとトランペットのソロももちろん登場します。それぞれのドラマのシーンを思い浮かべながらお聞きください。
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ジャングル・ファンタジー
/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第15集
いきなりパーカッションでジャングルが表現されます。作曲者不詳らしいのですが、あの有名なアフリカンシンフォニーよりもジャングルっぽい大好きな曲なのですが、団内ではあまり好評ではありませんでした。ちなみにジャングル・ファンタジーとググれば「カクテル」か「スーパードンキーコング」がやたら出てきますが、どちらも無関係です。
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ジュラシックパーク サウンドトラックハイライト
JOHN WILLIAMS/PAUL LAVENDER
Hal Leonard
1993年に公開された映画のサウンドトラックです。もちろん見に行きましたがスクリーン一面にリアルな恐竜が動き回るシーンでは息を呑みました。「技術的にともかく、あの感動を越える映画はなかなかないよなぁ」。練習中の話題に団の"おじさん"たちが一斉にうなずいたのでした。
序曲「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
三枝成彰/今野登志憲
Hustle Copy
これは1988年に公開された映画からの曲ですが、ファーストガンダム関連の曲って名曲が多いですね。この曲で言えばハイハットソロから緊張感あふれる旋律が流れ、それにはじけるようなホーンのメロディがつながっていくことは圧巻です。それにしてもシャアの人気はすごいです。ライバルキャラが主役を差し置いて映画タイトルになるなんて「メカゴジラの逆襲」ぐらいしか思いつかないですもんね。
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序曲 春の猟犬
ALFRED REED
Hal Leonard
この「春の猟犬」はカナダ・オンタリオ州のジョン・フォスター高校バンドの委嘱で作曲されたもので、テーマは“アルガーノ・チャールス・スウィンバーン”というイギリスの詩人が28歳の時に書いた詩の一節「春の猟犬が冬の足跡をたどる頃」に基づいて作られたと言われています。曲としては、6/8拍子を主体とした軽快なリズムと4/4拍子の美しいメロディーが対比的に書かれていて、聴いている人を最後まで飽きさせません。
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スーパー・サウンド・コレクション Vol.3
〜スーパーロボットアニメ集〜

/宮川成治
Winds Score SSC-1714
WindsScoreより精力的に出版されている「スーパーサウンドコレクション」からVol3のスーパーロボットアニメ集です。本来なら「ゲッターロボ」、「超電磁ロボ コン・バトラーV」、「グレートマジンガー」、「マジンガーZ」の4曲から構成されるのですが、懐かしがるばかりでまったく体力がついていかない「おじさま」方に配慮してこのうちから最も有名な2曲だけ取り上げました。
スーパーマリオブラザーズ(M8)
/金山徹
ミュージックエイト QH-154
任天堂ゲームのメインキャラクターであるスーパーマリオはテレビゲームのおもしろさを教えてくれた画期的な作品。個人的にはあれ以上のゲームは未だに存在しないと思っています。いまだに新作が出続けているしね。この曲はそのテーマソングなのですが演奏しているだけでジャンプやブロックを崩す効果音が聞こえてくるような気がします。ところでスーパーマリオは1985年発売なので美和吹と同い年。第16回定期演奏会でて10周年として過去に演奏した曲を再び取り上げてみたのですが、そのまま演奏したんでは面白くないと、サンプラーを駆使して曲の中に実際のゲーム音を入れてみました。もちろんゲーム音専用の奏者もいました。楽しかったですね。
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スーパーマリオブラザーズ(NSB)
近藤浩治/星出尚志
NewSoundsInBrass 第38集
この曲もいろいろな吹奏楽譜がありますが、今回ご紹介するこのバージョンは、ゲーム内の効果音を楽器でうまく表現しています。2010年の定期演奏会で使用しましたが、スーパーマリオも25周年、美和吹奏楽団も25周年。同い年なんですね。
吹奏楽のための犬夜叉
和田薫/和田薫
ドレミ楽譜出版社
犬夜叉とは、「うる星やつら」「らんま1/2」で有名な高橋留美子原作のマンガで、2000年よりアニメーションとして放送され劇場版も作成されるほどのヒットを飛ばしています。今回取り上げた曲は、劇中音楽を作曲している和田薫自身が吹奏楽版として構成しなおしたものですが、これもまたアレンジもの、といえるのだろうか。ただ本物であることは間違いないです。
楽曲は最近のアニメにない、重厚感あふれるメインテーマと、犬夜叉の世界にあわせた和楽器を用いた曲調で、古くからのアニメファンをもうならせる出来映えとなっています。実際に番組が始まった頃から吹奏楽譜は待望されていて当団でも探していたところ、最初にミュージックエイト版を見つけ、その後にこれを一般の書店で見つけました。
ステージでは近所の太鼓屋さんから和太鼓を借りて使いました。和太鼓に親しんでもらうために無料で貸し出しをしているそうです。ありがたいなぁ。そのため、和太鼓の経験がないパーカッションに無理を言って練習してもらい、より原曲のイメージに近づけるよう努力しました。さらに、一曲だけではもったいないのでアンコールに和太鼓ソロと犬夜叉テーマを抜粋して演奏するステージを設けました。これはなかなか良い出来栄えとなりました。
メンバーからのリクエストで第31回でも演奏することになったのですが、コロナ禍により少人数でしか編成できず、さらに無観客開催となりました。またいつかきちんとした編成で演奏したいですね。

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和太鼓ソロとテーマ抜粋(14回)です
吹奏楽のための土俗的舞曲
和田薫
全日本吹奏楽連盟
1984年度(第32回)全日本吹奏楽コンクールの課題曲(B)。作曲者が伊福部昭の弟子だけあって、重々しい雰囲気で始まり「土俗」という曲名にふさわしい雰囲気で終始する。
スクリーン・ミュージック・
アラウンド・ザ・ワールド

/小長谷宗一
「スーパーマンのテーマ」「スター・ウォーズ」「シェルプールの雨傘」「白い恋人たち」「アラビアのロレンス」「野生のエルザ」「小象の行進」「ロミオとジュリエット」「ある愛の詩」「ムーンリバー」と、これ以上は無いぐらい映画の有名曲を集めたメドレー。
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スターダスト
HOAGY CARMICHAEL/小六禮次郎
NewSoundsInBrass 第13集
カバーがありすぎて、どれがオリジナルだかわからなくなってしまいそうですが、もともとはホーギー・カーマイケルが1929年に作曲したものでした。日本では60年代から70年代にかけて放映された「シャボン玉ホリデー」で使用されて有名になりました。本当に星屑が降ってきそうないい曲です。
スターダスト feat.Trumpet
HOAGY CARMICHAEL/高山直也
ヤマハ教販
ジャズのスタンダードとして有名なスターダスト。吹奏楽としても様々に編曲されているのですが何故かこのバージョンで演奏されたCDが見つかりません。伴奏はともかくトランペットのソロプレイヤーにとって試行錯誤の中の練習となりました。
ストライク・アップ・ザ・バンド
George Gershwin/小山恭弘
NewSoundsInBrass 第15集
タイトルだけ見ると、バンド演奏のために書かれたような感じがするが、実際には同名ミュージカルのテーマ曲。ただ考えるのは誰しも同じらしく、もともと戦争批判から生まれたこのミュージカルなのに、戦意鼓舞のためによく使われたらしい。スネアから始まり、スキップを踏むようなマーチ風の音楽は確かに軽快である。
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スパニッシュ・フィーバー
/Jay Chattaway
William Alen Music
激しいリズムとホルンの響きが吹奏楽愛好者の中では人気の超有名曲。原曲はサルサミュージシャンが集まった「fania all-stars」が演奏しています。トランペットソロはあの「ファーガソン」ですが、知らない人が原曲を聞くとコーラスが入っていることにきっと驚くでしょうね。ちなみに当団でも定期演奏会を含めて何度も演奏していますが、そのたびごとにいろいろといじっているので(というより追加しているので)楽譜通りにきっちりと演奏した、という記憶はほとんどありません。
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スピリティッド・アウェイ
 「千と千尋の神隠し」より

久石譲,木村弓/森田一浩
Brain Music
ジブリ映画、千と千尋の神隠しから『カオナシ』『あの夏へ』『底なし穴』『湯婆婆狂乱』『いつも何度でも』『ふたたび』の6曲で構成され(『カオナシ』は『竜の少年』に差替え可)、メドレーとは思えない卓越した音楽構成が素晴らしい一曲です。CDを聞いて「いいなぁ」と思ったのでかなり早いうちから演奏会のラインアップに入れていたのですが、本番間近になって再びCDを聞き直してみて「演奏者がとてもうまいんだなぁ」と思い直すようになりました。きちんと演奏できるかどうかは終わってみなければわからないほどの難曲ですが、必死になっているプレイヤーの表情もあわせてお楽しみください。
スペイン
Chick Corea/水口透
CAFUA RECORDS
チック・コリアの代表曲であるこれは1972年に発表されたものですが、いまだにあちらこちらで耳にします。この編曲は原曲の雰囲気を残しつつ楽しい仕上がりとなっています。
スリラー
/金山徹
Winds Score WSL-09-012
King of Popマイケルジャクソンの出世作です。最初の選曲時には入っていなかったのですが、かっこいいバリトンサックス奏者の方に手伝っていただけることとなり、急きょ加わりました。いやぁ、かっこよかったです。その勢いで、手持ちの効果音をフルに使って雰囲気を盛り上げてみました。
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青春の輝き
Richard Carpenter他/星出尚志
ロケットミュージック GP-22
1969年にデビューしたカーペンターズはドラム兼ボーカルのカレンによる美しい歌声で徐々に人気を博していきました。カーペンターズの活動はカレンの急死によって1983年で幕を降ろしますが、カレンが一番好きだったというこの曲を始めとする数々の名曲は必ず後世に残っていくでしょう。この曲はFlugelhornの音色が美しい曲で奏者のリクエストをうけて定期演奏会に採用いたしました。
青春の輝き feat.Flugelhorn
Richard Carpenter他/宮川成治
Winds Score WSL-15-011
この曲はアメリカのの兄妹ポップス・デュオ「カーペンターズ」が1976年に発表した楽曲です。ボーカルを務めたカレン・カーペンターが最も気に入っていた曲だったといわれていますが、発表当時はそれほど話題にはなりませんでした。その後、1995年のドラマ『未成年』でエンディングテーマに使用されたのをきっかけに日本で人気を博し、よく知られる曲となりました。今回はトランペットに似た「フリューゲルホルン」という楽器を使ったソロにチャレンジします。
西部警察 メインテーマ
宇都宮安重/福田洋介
Winds Score WSTD-09-008
「サングラスの人がでて爆発が起こって車が吹き飛ぶ」という説明だけでほとんど通じるという有名な刑事ドラマです。1979年にパートTが始まったあと、五年間にわたってパートVまで製作されました。楽譜販売サイトによると、この曲についてはテレビで放映された部分に中間パートが付けくわえられた、サウンドトラックのフルバージョンが元になっているとのことです。
銭形マーチ -love pop mix-
大野雄二/福田洋介
Winds Score WSL-10-023
ルパン三世大好きな当団ですが、まさか「とっつぁん」にまで手を出すとは…。全体として「どこが銭形だ!」というLoveでPopな仕上がりですが、それでも曲冒頭で木管が聞きなれた銭形のテーマを演奏する後ろで金管がパッキングをしているときトロンボーン奏者の私は「いいなぁ」という思いで奏しておりました。
セプテンバー
Maurice White,Al McKay,Allee Willis/渡邊大海
ビムス・エディションズ
この曲はアース・ウインド・アンド・ファイアーが1978年に発表した曲です。CM等でおなじみとなっていますが、あついディスコ・ミュージックとして知られています。今回使用するのは、原曲を熱帯JAZZ楽団用に編曲(ビックバンド編曲)したものをほぼそのまま吹奏楽にアレンジしたものです。ソロプレイ満載となっています。
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それいけ!!レンジャー
/金山徹
ミュージックエイト QC-181
スーパー戦隊のオープニングがはじめて吹奏楽譜になった気がします。特捜戦隊デカレンジャー、電子戦隊デンジマン、秘密戦隊ゴレンジャー、星獣戦隊ギンガマン、爆竜戦隊アバレンジャーと並んでいます。一応、販売当時の最新戦隊が並んでいるのですが、いい曲ばかりなんだよね、これが。
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基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
第一組曲(ホルスト)
GUSTAV HOLST
Boosey Hawkes
イギリスを代表する作曲家ホルストは、組曲「惑星」で注目を浴びた。今日演奏する「第一組曲」は、1909年作曲の吹奏楽組曲で、
  1. CHACONNE(シャコンヌ)
  2. INTERMEZZO(インテルメッツォ)
  3. MARCH(マーチ)
の三楽章からできていて、それぞれにイギリス的気品が漂う名曲です。
「シャコンヌ」はもともとバロック時代の舞曲で、4小節もしくは8小節からなる3拍子の主題を持ち、変奏曲の形を持つ荘厳な曲です。ここでは、8小節の主題が形を変えながら果てしなく繰り返されます。
「インテルメッツォ」は間奏曲。歌舞伎の展開法ではありませんが「序」「破」「急」の「破」にあたり、素早いテンポの中にも物語が新たな展開を迎えるような、そんな一種独特の暗さを感じさせます。
「マーチ」は行進曲。はじけんばかりの金管部とバスドラムは、最終楽章であり、コンサート第一部の『とり』を務めるにふさわしい曲としての力強さを感じさせます。ちなみにこれは美和吹初の組曲であったりもします。
タイガーマスクBrass Rock
菊池俊輔/宮川成治
Winds Score WSB-11-002
1969年から71年にかけて放送されたアニメ「タイガーマスク」のオープニングです。それはいいんですがBrass Rockシリーズはなかなか難しいんですよね。ほとんどが聞きなれたメロディーで構成されているので安心して演奏していると、突然のパッキングやら原曲にないリズムパターンやら…。一時期のNewSoundsInBrassに見られた転調・変調よりはいいですけど。ただ、この曲は比較的簡単でした。
大草原の歌
Rex Mitchell
Ludwig Music
タイトルにあるとおり、目をつぶって聴いていると、大草原の夜明け、広々とした清涼感、勢いを増して駆け抜ける風音が間近に感じられる吹奏楽オリジナルの最高傑作の一つ。第5回定期演奏会で使用したが、当時は本当に流行っていた。個人的にもいろいろな舞台で何回演奏したことか。今はもう、素早いパッセージに腕が追いつかないかも。
第二組曲(ホルスト)
GUSTAV HOLST
イギリスを代表する作曲家ホルストは、組曲「惑星」で注目を浴びました。第二組曲の初演は、王立軍楽学校バンドの演奏で、1922年6月30日、ロンドンのロイヤル・アルバートホールで行われたそうです。
  1. 第1楽章:マーチ
  2. 第2楽章:無言歌 わが歌を愛す
  3. 第3楽章:鍛冶屋の歌
  4. 第4楽章:ダーガソン幻想曲
で構成されています。
第1楽章では、2小節のユニゾンによる序奏に続いてすぐ“モリス・ダンス”の旋律が金管によって奏せられます。モリスダンスは、英国からおこった仮面舞踏会の一種で主として5月1日のメイデーに踊られました。元気のよい活発な曲で、4小節のブリッジの後“スワンシー・タウン”に入り有名なユーフォニアムのソロが聴かれます。
マーチのトリオにあたる中間部は、“クラウディー・バンクス”が現われて、このメロディは2回繰り返され最初にもどります。
第2楽章では、無言歌と言いながら、「両親に結婚を反対され、青年は海に送られ、精神病院に入れられた少女が病院の窓でつぶやくように歌った歌詞」がついています。そのメロディーがクラリネットによって再現されています。
第3楽章は、各拍の頭に休符を用いて、緊張感やリズム感を強調した曲で、金床の音も聞かれ、火花を散らす鍛冶屋の元気な様子が描かれ、短いが活気に満ちた曲で。
そして第4楽章のダーガソンは、16世紀頃からイギリスの田舎の踊りに用いられた民謡のひとつで、キルトを履いて飛び跳ねる様な踊りのリズムを持っています。中間部はグリーンスリーブスの旋律が重ねられホルストのオーケストレーションの見事な手法が現れています。
それはともかく、第一やっちゃったら第二もやらんとなぁ…妙に律儀な美和吹でした。
「平清盛」テーマ曲
吉松隆/金山徹
Winds Score WSL-12-002
劇中でプログレッシブ・ロックが使用されていることから大きな話題を呼んでいる今年の大河ドラマからテーマ曲を演奏します。どことなく和風な香りのするこの曲がとてつもなくダイナミックな吹奏楽となりました。大河ドラマ史上最も難しいのではないか、といわれる曲ですが持てる力のすべてを注ぎ込んで、皆様に楽しんでいただきたいと思っています。
宝島 feat.A.Sax
和泉宏隆/下田和輝
ロケットミュージック POP108
吹奏楽経験者にとって「宝島」といえば真島俊夫氏編曲のサンバリズムの曲が思い浮かぶことでしょうが、あれは原曲からはおおきくかけ離れたもので、今回の「宝島」は原曲に近いイメージで編曲されているうえ、アルトサックスをフューチャーしてあります。たとえて言うなら、真島版宝島が「浅草でサンバカーニバル」とするなら、今回の宝島は「南の島でトロピカルドリンク」といったところでしょうか。
小さな世界 バンドと合唱のための
R.M.Sherman,R.B.Sherman/真島俊夫
NewSoundsInBrass 第30集
東京ディズニーランドの同名アトラクション専用に作曲されたもので、子供たちの歌声が似合う曲。「バンドと合唱のための」とあるように全体として難易度は高くない。その割に後半にかけてだんだんと曲が盛り上がっていくために、コンサート中盤の山場に良いのでは?
第13回定期演奏会で使用したときは我が団のドラマーが「歌いたい」と力説していたので、「バンドと合唱」ではなく「バンドと独唱」になりました。それもティンパニをたたきながらの独唱でした。これがドラムをたたきながらだと「おまえはCCBか!」と声が挙がるところでしょう。「裕次郎か!」と言わないだけまだ若いな。
小さな世界
R.M.Sherman,R.B.Sherman/郷間幹男
Winds Score WSL-13-004
東京ディズニーランドのアトラクション専用曲です。ディズニーランドのアトラクションの中では、地味な 静かなアトラクションで、昔は敬遠しがちだったのですが、最近は「なんだか平和な気分になれていいなぁ」と思うようになりました。人間が丸くなったのでしょうか…。
チェリー・チェリー
/今泉有規男
いわゆる「さくらさくら」です。Webで検索してもタイトルは「さくらさくら」となっているし、そもそも収録されているCDも「さくらさくら」になっています。なんで、演奏会の時にチェリー・チェリーなんてタイトルにしたんだろう。そういえば楽譜に「Cherry Cherry」と手書きで書いてあったような気もする。今泉さんの楽譜ならありそうだなぁ。それはともかくラテンのノリでとてもはげしい曲です。
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チキ・チキ・バン・バン
R.M.Sherman,R.B.Sherman/高橋宏樹
Winds Score WSL-07-018
1968年に公開されたミュージカル映画のテーマソング。映画自体は爆発的ヒットとは言えなかったものの、軽快なテーマソングは有名になり、今では運動会の定番ソングとなっています。「チキ・チキ・バン・バン」とは夢見る発明家ポッツに修理されたスクラップ寸前の車の名前で、映画では海の上を走ったり空を飛んだりする不思議な力を使って、ポッツ・子どもたち・旅先で知り合った令嬢とともに、悪人の男爵と戦います。第18回定期演奏会では軽快な音楽とともに、車をイメージさせる効果音など、各所に仕掛けをちりばめてみました。
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ちびまる子ちゃんメドレー
織田哲郎,岡本真夜/山里佐和子
Winds Score WSL-07-020
TVアニメ「ちびまる子ちゃん」のテーマソングから「ゆめいっぱい」、「アララの呪文」、「おどるポンポコリン」、「走れ正直者」の四曲がメドレーになりました。とてもいい編曲で、これをきっかけにWinds Scoreの楽譜をたくさん使うようになった覚えがあります。
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月の光
C.Debussy/Tom Wallance
Arrangers
ドビュッシーのピアノ独奏曲に含まれる名曲です。ディズニー映画「ファンタジア」でもつかわれています。激しい曲が多いのでゆっくりとおやすみいただこうと思いラインアップに加えました。
ディープ・パープル・メドレー
R.Blackmore他/佐橋俊彦
NewSoundsInBrass 第24集
今で言うハードロックと呼ばれるジャンルは1968年から活動している「ディープ・パープル」によって作られたといわれています。疾走感あふれるリズムや、アンプによる大音響はロックを愛する人々の心をつかみ、今でもいろいろな学校の『けいおん』部で演奏されているようです。また、「吹奏楽でかっこいいPOPS」の代表格としてこの曲があげられているらしく、1996年に発表されているにも関わらず、中学生や高校生にも大人気です。曲はBurn〜Higway Star〜Smoke On The Waterの3曲メドレーになっています。
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ディズニーメドレー
/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第9集
この曲は毎年発表されているニューサウンズインブラスの第9集に収録されているメドレーです。今年の最新版が第45集ですから、どのぐらい昔の曲なのかお分かりいただけると思いますが、今でもなお親しまれている吹奏楽メドレーの名曲です。 メドレーに含まれているのはミッキー・マウス・マーチ、小さな世界、ハイ・ホー、狼なんかこわくない、いつか王子様が、口笛を吹いて働こう、星に願いを、の7曲でディズニーの中でもクラシックと呼ばれる名曲ぞろいです。第28回定期演奏会ではソロの構成に趣向を凝らして演奏しました。
デイ・ドリーム・ビリーバー
John Stewart/宮川成治
Winds Score WSL-17-009
アメリカのロックバンド、ザ・モンキーズが1967年にリリースした楽曲です。さらに忌野清志郎が結成したザ・タイマーズのデビュー曲でもあります。というより、あのコンビニのCM曲といった方が通りがいいですね。練習中も「次の曲はイレブン」と訳の分からない指示が飛んでいました。
鉄腕アトム
高井達雄/高沢智昌
ミュージックエイト QM-9
鉄腕アトムは日本初の連続TVアニメであり、日本人のロボット感を決定付けた、手塚治虫原作の漫画です。このテーマソングも「そらを こぉえてぇ ららら ほぉしのかぁなたぁ」で始まる良質なマーチになっています。
天空の城ラピュタコレクション
久石譲/福田洋介
Winds Score WSD-10-012
天空の城ラピュタはジブリ初期の映画ながらいまだに人気が続く名作です。その中からほぼ映画の順に6曲が登場します。原曲にも比較的忠実で、映画の世界に浸れることうけあいです。ただ美和吹としては少々物足りなかったので、第23回定期演奏会では少し楽譜に追加させてもらっています。ちなみにもともとの構成は、空から降ってきた少女-愉快なケンカ-ロボット兵(復活〜救出)-タイガーモス号にて-天空の城ラピュタ-君をのせて となっています。
天国の島
佐藤博昭
全日本吹奏楽連盟
吹奏楽を"たしなむ"方には2011年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲といった方が馴染み深いでしょうが、今では「DASH島」のメインテーマとしておなじみになっています。「鉄腕DASH」を日曜夜に見ていてこの曲が流れた時は思わずのけぞってしまいました。タイトルから選ばれたのかもしれませんが、もともとこの曲は「天売島」という日本海に浮かぶ孤島をイメージした曲ですから「島を開拓する」というコーナーの主旨に合致したのかもしれませんね。
天才バカボン-Mambo Ver.-
渡辺岳夫/三浦秀秋
Winds Score SSC-1711
近年話題になった「おそ松さん」に続いてあの天才バカボンまで「深夜天才バカボン」として再びアニメ化されましたね。いくら深夜でも大丈夫なのか、といういかにもバカボンっぽい内容でした。アニメはさておき今回の曲は、最初にアニメ化された時の「西からのぼったおひさまが…」で始まるあの曲をマンボにアレンジしたものです。
天地人〜オープニングテーマ〔原調版〕
大島ミチル/杉本幸一
Winds Score WSL-09-004
戦国武将でイケメンで賢くて人格者、というイメージが強い直江兼続。それを妻夫木聡が演じれば人気も出ますわなぁ…というひがみは置いといたとしてもこれはいい曲ですね。いきなり飛び出す勇壮な高音から低音に分かれていく重厚な和音。気持ちいい!!感じにさせてくれる曲です。
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展覧会の絵より
 プロムナード〜バーバ・ヤガー〜キエフの大門

Mussorgsky/Hindsley
Hindsley Transcriptions
▼プロムナード▼
「展覧会の絵」という曲は10曲で構成されていてそれぞれをこの「プロムナード」と名付けられたフレーズがつなぎます。ここで演奏するのは「第一プロムナード」です。
▼バーバ・ヤガー▼
とても嘘っぽく聞こえるのですが、「バーバ・ヤガー」とはスラヴ民話に登場する妖婆のことです。「展覧会の絵」の中でも二番目に有名、とされている曲です。
▼キエフの大門▼
「展覧会の絵」はしらなくてもこの曲は知っている、というぐらい有名な曲です。名曲だと思うのですが、曲が進むうちに客席からざわめきや笑い声が起きるんですよね。演奏者にとってはまさにナニコレという感じですね。
どうにもとまらない
都倉俊一/金山徹
Winds Score WSL-13-019
山本リンダが時にはテレビの画面からはみ出してしまう勢いで踊り歌うことで有名な曲です。こういう懐かしい曲が単品でアレンジされるというのは本当にうれしいですね。雑な演奏はいけませんが、できるかぎり思いっきり演奏して楽しんでしまいました(それを雑、と呼ぶのかも)。
トゥルース
安藤まさひろ/
SOMIC ARTS 7024
フジTVのF1番組で使用。スクエアの名曲中の名曲(だと思う)。F1のテーマにふさわしい細かいパッセージとアクセントによるインパクトは、演奏者も聴衆も魅了する。美和吹ではいろいろとアドリブソロを付け加えたりして複数の定期演奏会や他のステージでも使用している。第12回定期演奏会の時なんか、原譜の半分ぐらいの長さがある手書き譜面を渡された。
となりのトトロ
 コンサート・バンドのためのセレクション

久石譲/後藤洋
BrainMusic
となりのトトロで使われた曲はそれなりに吹奏楽版が発売されていますが、この譜面は映画の雰囲気がうまくまとめられている良曲だと思います。そこで、選曲した指揮者に数ある編曲の中からこれを選んだ理由を聞いてみました。
「うん、"すすわたり"が入っているのが珍しくて」
ってそれだけかいっ!
それはともかく、この楽曲は「風の通り道」「さんぽ」「五月の村」「すすわたり」「風の通り道」「ねこバス」「となりのトトロ」で構成されたメドレーで、小編成にも対応しています。

YouTubeで演奏音源が聴けます
となりのトトロ・メドレー
久石譲/磯崎敦博
東京音楽書院
スタジオジブリのヒットアニメ映画「となりのトトロ」からのメドレー。傑作です。構成曲は「さんぽ」「五月の村」「風のとおり道」「ねこバス」「となりのトトロ」。特に、風のとおり道からねこバスにかかるあたりは、演奏者も充分に楽しめる最高の出来映えでしょう。
そもそも映画とそのサウンドトラックが傑作なのですが。それは現在のジブリアニメの原点と言ってもよいと思っています。さすがに最近は聞きませんが、第5回定期演奏会の演奏後は団員からも「またやりたい」とよく話題にのぼりまし。その後、愛・地球博で、「サツキとメイの家」が公開されたことにちなんで第16回定期演奏会で再び登場。いまだに色あせていない名曲だね。

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ドラゴンクエストによるコンサート・セレクション
すぎやまこういち/真島俊夫
ミュージックエイト DQ-100
いつの時代のことでしょうか、かつて大魔王によって闇に閉ざされたアレフガルドも勇者ロトによって平和を取り戻していました。時は流れ竜王の登場により王女はさらわれ、アレフガルドはは再び闇に閉ざされてしまいます。そんな中、勇者ロトの血をひくある若者が、竜王にさらわれた王女ローラ姫とアレフガルドのために立ち上がり、仲間とともに旅立つのでした。
この曲はゲーム「ドラゴンクエスト」のIからIIIまでの曲がメドレーとしてまとめられています。構成として、序曲-遥かなる旅路-広野を行く-果てしなき世界-広野を行く-勇者の挑戦-そして伝説へ-序曲、となっています。真島さん編曲だけあって、一筋縄ではいかないですよ。
トワイライト・イン・アッパー・ウエスト
和泉宏隆/真島俊夫
POP STAGE4
THE SQUARE(現T-SQUARE)のキーボード奏者だった和泉宏隆氏の作品です。吹奏楽版のもともとの楽譜はトランペットソロ曲なのですが、少々趣向を変えて、今回はアルトサックスでしっとりと聞いていただきますした。
基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
懐かしのクイズ番組メドレー
/三浦秀秋
Winds Score WSTT-0010
タイトルの通り、オジサマ・オバサマ方にとって、とても懐かしいクイズ番組のテーマをメドレーに仕上げた曲です。今回演奏するにあたって、いろいろ調べてみたのですが、これらのテーマ曲って他の曲を流用していることが多いんですね。最近では「ナニコレ珍百景」で使われたクラシック曲が有名ですが。今回は「世界まるごとHOWマッチ」、「なるほど! ザ・ワールド」、「アメリカ横断ウルトラクイズ」3番組がメドレーになっています。どんな番組だったのか分からなかったらお父さん・お母さんに聞いてみよう!!
虹の彼方に
Harold Arlen/森田一浩
NewSoundsInBrass 第15集
「オーバー・ザ・レインボー」という原題の方がわかりやすいかもしれない。もともとは、1939年のMGM映画「オズの魔法使い」の主題歌で、主演のジュディ・ガーランドが歌って大ヒットした。初期の団内でも好評でファーストコンサート、サマーコンサートで使用した(書いてて気がついたけど、2回も使っている割には定期演奏会で一度も使っていないのか)。その後第16回定期演奏会でやっと使うことが出来た。さらに、楽譜どおりトロンボーンがソロを担当したのも初めてだったりする(それまではホルンに割り振っていた)。
虹の彼方に〜楽器紹介のための
Harold Arlen/樽屋雅徳
Fostermusic
NewSoundsInBrassとはちょっと違う「虹の彼方に」です。サブタイトルにあるようにいろんな楽器にメロディが割り振られています。
基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
ハーレ・クイン
フィリップ・スパーク
Anglo Music
この曲の正式タイトルは「ユーフォニアムと吹奏楽のための<ハーレクイン>」と言い、ソロユーフォニウムがメインとなり、バンドがそれを支えます。ソロには細かいパッセージが多く含まれ、なかなかの難曲なのですが、数年前からこのステージに向けて準備をしてきました。まだまだ拙いところもあろうかと思いますが精一杯頑張ります。ちなみにこの曲は、美和吹奏楽団最高難易度を誇り、ソロ以外のパートもかなり難しいのです…。
ハガニア・プレリュード
加藤大輝
Tokyo Music Production
「ハガニア」は観光地としておなじみの米領グアム島の中心地で、透き通るような美しい海と格式のあるカトリック教会「ハガニア大聖堂」がある美しい街として知られています。楽曲は急-緩-急のオーソドックスな序曲形式で書かれており、全曲を通して明快な旋律がふんだんに盛り込まれています。中間部では祈りをイメージしたフルート・アルトサックス・トランペットのソロが続き、コンパクトな再現部を経て華やかなエンディングに向かいます。(出版社公式サイトより)
花燃ゆ メインテーマ
川井憲次/西條太貴
Winds Score WSL-15-007
2015年NHK大河ドラマのメインテーマです。吹奏楽アレンジになりちょっと雰囲気が変わってしまいましたが、TVで流れているテーマは吉田松陰の遺書ともいえる「留魂録」にある句を歌詞とする荘厳な曲です。最近、ドラマの内容が酷評されることの多い大河ドラマですが、音楽は確実に面白くなってきています。
バラード・フォー・バンド
浦田健次郎
邦人作曲家による吹奏楽オリジナルシリーズ
吹奏楽のための叙情詩と名付けられたこの曲は、1983年に作曲された日本人の手による吹奏楽オリジナル曲。2004年当時はヤマハの「オンデマンド出版」で入手することが出来た。
春の喜びに
James Swearingen
C.L. Barnhouse
スウェアリンジェンといえば、学校の吹奏楽教育の現状を見据えた曲を多く作曲したことで有名。そのため、部活動で吹奏楽を経験している人のほとんどが彼の曲を演奏していることだろう。
今回取り上げたのは栃木県足利市の足利市民吹奏楽団の委嘱によって書かれ、2001年5月に初演されたもの。
曲は「冬の猛威」「春の目覚め」「喜びの式典」と題された3つの小曲から構成されているが、各曲が隙間無く演奏されるため、大きな一つの曲のように聞くことができる。

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バンドのためのゴジラファンタジー
伊福部昭/和田薫
YAMAHA MUSIC MEDIA CO.
かなり原曲のイメージを再現しているゴジラ。低音部の響きとドラの響きが身体に心地よい。ある日ヤマハで楽譜をみつけて、CDを視聴して、思わず衝動買いした楽譜。同シリーズに自衛隊出動シーンなどの曲をあつめたマーチがあって、これも衝動買いしたが、さすがにそれは演奏会では使ってもらえなかった。
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バンドのための民話 Folklore for Band
Jim Andy Caudill
Hal Leonard
1980年代に中学校などで吹奏楽に取り組んでいた年代の方々にとっては説明不要の名吹奏楽曲。その年代の方々はどれだけ久しぶりに演奏してもつい指が動いてしまうという不思議な曲でもあります。こういう過去の名曲が忘れ去られていくのは悲しいですね。もっと演奏しましょう!
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美女と野獣
Alan Menken/郷間幹男
Winds Score WSL-13-005
1991年のディズニー長編アニメーション映画「美女と野獣(Beauty and The Beast)」から。劇中ではダンスホールで美女と野獣が踊る有名なシーンで使用されています。この吹奏楽アレンジはDrumsが入ってあり、さらに途中からテンポアップするポップなアレンジで、名曲を少し変わったアプローチで楽しめる内容となっています。(出版社公式サイトより)
必殺!−必殺仕事人〜荒野の果てに−
/郷間幹男
Winds Score WSL-09-005
チャララ〜チャチャチャチャラチャチャチャララ〜という団長憧れの曲が本格的に吹奏楽譜となりました。うれしくてうれしくて。でも団長はトロンボーン。どんな暖かい目でみてもあの印象的なフレーズをトロンボーンでやるわけにもいかず、聞くだけとなってしまいました。原調でとても雰囲気のあるいい曲なのですが、楽譜の販売サイトにも「ネタ的な曲」とあったため、第20回演奏会での使用時には、曲終わりに仕事人に来ていただき、指揮者を仕置きしていただきました。そのかわり、というわけでもないのですが、曲の冒頭にはナレーションのバックに使われるギターのメロディを追加しています。
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「瞳」〜メインテーマ・瞳〜
トロンボーンとウインドオーケストラのための

山下康介/山下康介
NewSoundsInBrass Special
作曲家自ら書き下ろした吹奏楽譜です。「瞳」は2008年3月からNHKで放送された連続テレビ小説(朝ドラ)です。放送時の演奏はトロンボーン奏者として、吹奏楽業界では超有名な中川英二郎氏でテレビ放映が始まった時から楽譜の出版を待ち望んでいました。もちろん演奏会でもトロンボーンソロを採用したのですが、演奏会のオープニングで使用したので奏者はさぞや緊張したことでしょう。
陽はまた昇る The Sun Will Rise Again
Philip Sparke
Anglo Music
2011年3月11日に日本を襲った大震災は世界中の人々に大きな衝撃を与えました。吹奏楽の世界では有名な作曲家であるフィリップ・スパークもその一人で、日本の友人からの依頼をうけ、被災された人々を元気付けるために、作曲にとりかかったのでした。(この楽譜については楽曲の出版印税を含め、全販売収益が日本赤十字社の緊急救援基金へ寄付されます。)
ピンクレディ・メドレー
都倉俊一/山下国俊
ミュージックエイト QC119
ピンクレディは「スター誕生」に合格し、76年8月「ペッパー警部」でデビューした女性アイドルデュオ。大人びた衣装で男性諸氏の注目を集めたが、曲にあわせた振り付けが徐々に子供達にも認知され、数々のヒット曲を飛ばした。
今回のメドレーはその中から「ペッパー警部」(76.8:61万枚)、「カルメン77」(77.3:66万枚)、「S・O・S」(76.11:65万枚)、「UFO」(77.12:155万枚)「サウスポー」(78.3:146万枚)を集めたもの。
曲間でテンポは異なるがいずれも軽快なリズムを活かした名曲で、30代女性ならば踊らずにはいられない。
最初はお客さんにも我々も肩の力を抜いて楽しめる曲、ということで第12回定期演奏会で選んだはずだったが、音量も演出も何もかもすべて、一番「リキの入った」曲になってしまった…。演奏会後の打ち上げで演奏会の録音を聴きながら楽しそうに一生懸命踊っている女性陣が印象的だった。

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フィール・ソー・グッド
Chuck Mangione/久石譲
NewSoundsInBrass 第8集
フリューゲルホルンで有名なチャック・マンジョーネ作曲による名曲。70年代の後半に発売された彼のアルバム「フィール・ソー・グッド」で発表された。フリューゲルホルンを知り尽くした彼にしか作れないような甘いメロディが有名である。これが吹きたくてフリューゲルホルンを買ってしまった人も多いんじゃない?
フィンランディア
JEAN SIBELIUS/Alfred Reed
Masters Music
リードの編曲によるフィンランディアです。この曲は1899年に初演された劇音楽の終曲がその原型となっていて、翌1900年のパリ万博では独立した交響詩として上演されました。フィンランディアとは「フィンランド賛歌」を意味しています。当時はロシアに占領されていたフィンランドでしたが、この交響詩がきっかけとなって独立運動が成功したとも言われてい日本では、映画「ダイハード」で使用され注目を浴びましたが、指揮者によってずいぶんと解釈が異なるのも特徴です。
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フィンランディア
JEAN SIBELIUS/Lucin Cailliet
Carl Fischer
この曲は1899年に初演された劇音楽の終曲がその原型となっていて、翌1900年のパリ万博では独立した交響詩として上演されました。フィンランディアとは「フィンランド賛歌」を意味しています。当時はロシアに占領されていたフィンランドでしたが、この交響詩がきっかけとなって独立運動が成功したとも言われてい日本では、映画「ダイハード」で使用され注目を浴びましたが、指揮者によってずいぶんと解釈が異なるのも特徴です。
風紋
保科洋
全日本吹奏楽連盟
第35回全日本吹奏楽コンクール課題曲。タイトルにふさわしい優しい感じのする名曲。これは美和吹奏楽団が人前で正式に演奏した記念すべき最初の曲。1986年の作曲だから当時はまさに「旬」の曲だった。自分たちの思いを息吹にのせて、聴いている人に風紋のごとく刻みつけたい、などという高尚な思いがあったわけではない。
フラッシング・ウインズ
Jan Van der Roost
De Haske
この曲は1988年にアーレキーノ青少年バンドの委託により作曲され89年に同バンドによって初演された。ファンファーレ風に始まり、金管のリズミカルなアレグロの主部、木管のメロディアスな中間部、ダル・セーニョして主部を再現してコーダへと流れる。
タイトルを無理に訳すなら“きらめく風”となる。若者のバンドの為に書かれた作品らしく、ジャジーな表現も多く取り入れられ、コンサートのオープニングなどにふさわしい、たいへんライトな作品である。

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星に願いを
Leigh Harline/天野正道
NewSoundsInBrass 第41集
ディズニー映画「ピノキオ」の名曲ですね。もともとはタイトル通り、星を見上げながら聞きたくなるような曲なのですが、今回は少々アレンジが施されて、星は星でも「きらめく星」といったイメージになっています。
炎のランナー
VANGELIS/宮川成治
Winds Score WSL-12-019
これは1981年公開された映画音楽なのですが、イギリスでの制作ということもあって、ロンドンオリンピックでは開会式で使われていましたが、細かいリズムをあのMr.ビーンが演奏(のふりをして)大爆笑をとっていましたね。あんな楽しい演奏をしてみたいといつも思ってはいますが、今回は笑いは抜きにしてまじめに演奏させていただきました。
ボヘミアン・ラプソディー
Freddie Mercury/天野正道
NewSoundsInBrass 第34集
1975年にクイーンが発表した曲です。発表直後から世界中で大ヒットし、本国のイギリスでは9週連続1位を獲得しました。いろいろと表情を変えていくまるでメドレーのような曲で、聞いていても演奏していても楽しめます。
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ボヘミアン・ラプソディー
Freddie Mercury/Philip Sparke
Anglo Music
1975年にクイーンが発表した曲です。発表直後から世界中で大ヒットし、本国のイギリスでは9週連続1位を獲得しました。いろいろと表情を変えていくまるでメドレーのような曲で、聞いていても演奏していても楽しめます。これは「ドラゴンの年」や「宇宙の音楽」で知られるフィリップ・スパークによる編曲です。静かなアンサンブルから始まり、雄大なオーケストレーションの中でのサックスソロなどを楽しんでいるうちにアップテンポで軽快な曲調へと変わっていきます。聴いていると変化に富んでいて面白いのですが、後半は二拍三連が続いて結構大変です。
ボレロ
MAURICE RAVEL/JAY MOCOOK
Hal Leonard
フランスの作曲家ラヴェルがバレエ音楽として作曲したものなのですが、スネアのリズムのみで演奏がスタートした後は、いろいろな楽器が次々と参加して最後は大音響で終わります。いまや懐かしい響きとなった「右肩上がり」の曲なんですねぇ。
ボレロ(岩井直溥ver.)
ボレロ/岩井直溥
イワイミュージック
岩井直溥編曲版です。原曲のボレロと比べると曲調はポップスになり、拍子も変わっています。練習中の合言葉は「ボレロを忘れろ!」でした。楽しい曲ですよ(聴いている人にとっては…)。
基本情報説明・演奏時の感想等YouTubeリンク
マジカル・ミステリー・ツアー
John Lennon,Paul McCartney/福田洋介
Winds Score WSL-12-008
もともと映画のテーマとして制作された作品ですが、映画自体が失敗に終わったため、名曲でありながらビートルズの代表曲としてはなかなか思い出してもらえない曲です。この曲は「題名のない音楽会」という番組でシエナ・ウインド・オーケストラが演奏した楽譜が出版されたものです。
マジック
安藤まさひろ/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第13集
スクェアの曲です。名曲が岩井さんによって、吹奏楽の名曲として生まれ変わっています。当団でもいろいろと演奏した、記憶がある割には定期演奏会にかけたことがほとんどないんだよね。不思議です。
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マジンガーZ
渡辺宙明/本澤なおゆき
ミュージックエイト QH1238
「こんなん出た」といってある日の練習に指揮者が楽譜を持ってきました。ある一定の年代以上の人には忘れられないテレビアニメですが、ゲームやリメーク作品のおかげで幅広い世代に知られています。イベント用にでも、と言ってたのですがあまりにうれしかったので定期演奏会でお披露目です。
マタドール
日野皓正/森田一浩
NewSoundsInBrass 第18集
世界的に有名なジャズトランペッター日野皓正作曲。演奏会当時に自動車のCM曲として使われていたらしいが詳細不明
マッカーサー・パーク
Jimmy Webb/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第8集
このマッカーサー・パークはもともとジミー・ウェッブが作曲して自ら歌いヒットした曲ですが、それをファーガソンがカバーしてさらなる大ヒットとなりました。ファーガソンといえばトランペット奏者でハイノート・ヒッター(我々には無理としか思えない高音を出せる人)で有名です。日本でも「スター・トレックのテーマ」(アメリカ横断ウルトラクイズで使ってたあれです)で有名になりました。どちらにしてもマッカーサーパーク(公園)の夕焼けを思わせる美しい曲なのですが、これが岩井さんの手にかかると、美しいながらも快活な曲に変わるんですよね。不思議だな。
マトリョシカ
ハチ/三浦秀秋
Yamaha Music Media(ニコニココレクション)
現代のボカロブームの火付け役であり、にぎやかで派手なリズムの裏にしっかりとしたメロディを感じる名曲です。そのため、吹奏楽での演奏は難しいといわれていたのですが、だからこそ挑戦する価値があるぜっ!と変な意欲が湧いてきてしまいました。さぁ、無事に最後まで演奏できるでしょうか?
三日月の舞
松田彬人
ぷりんと楽譜
TVアニメ「響けユーフォニアム」で使用された吹奏楽オリジナル曲です。原作では課題曲という設定で曲名だけ登場していたものがアニメ化にあたり自由曲という設定に変更されて登場しました。かわりに課題曲はリアルに2015年のものがそのまま使用されていました。曲についてですが、いままでの吹奏楽オリジナルとは(良し悪しはともかく)一線を画す出来となっています。
ミス・サイゴン
Shonberg/Koh Shishikura
Brain Music
時はベトナム戦争も終焉に近づいた1975年。家を焼かれて首都サイゴンまで逃げてきたキムはアメリカ兵のクリスと知り合い恋に落ちます。終戦後、クリスはキムを連れてアメリカに帰ろうとしますが、サイゴン陥落の日の混乱のため二人は行き違いとなってしまいました。数年後、クリスはキムを思いながらもアメリカ人女性と新たな生活を始めます。一方のキムはクリスとの間にできた子供を抱えてバンコクで働いていました。そのことを知ったクリスはキムに会いにバンコクへ出かけるのですが…
この曲はOverture〜The Movie My Mind〜This is theHour〜Claude-Micheで構成されています。
ムーンライト・セレナーデ
G.Miller/山下国俊
ミュージックエイト
グレン・ミラーによるスゥイングの定番。原曲がビッグバンドによる演奏なため、吹奏楽版でもさほどの違和感かはないが、雰囲気を出すのは意外と難しい。
ムーン・リバー
Henry Mancini/上柴はじめ
NewSoundsInBrass 第24集
1961年公開の映画『ティファニーで朝食を』で、主演女優のオードリー・ヘプバーンが劇中で歌った曲です。この曲は数え切れないほどのアレンジが存在しています。今回は冒頭こそ3拍子のゆったりしたなかでTpがソロでメロディを奏でますが、その後アップテンポのボサ・ノヴァとなり、ややマーチ風な展開を迎えて、最後に再び3拍子のゆったりと美しい曲調に戻ってきます。その変化をお楽しみに。
「もののけ姫」セレクション
久石譲/森田一浩
Brain Music
もののけ姫で使われた曲はそれなりに吹奏楽版が発売されていますが、この譜面は映画の雰囲気がうまくまとめられている良曲だと思います。そこで、選曲した指揮者に数ある編曲の中からこれを選んだ理由を聞いてみました。
「うん、途中のチャンチキが気に入ったんだ」
ってそれだけかいっ!
それはともかく、『アシタカせっ記』、『TA・TA・RI・GAMI』、『アシタカとサン』で構成されたメドレーです。

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やさしさに包まれたなら
荒井由美/田嶋勉
ロケットミュージック GP104
1989年に公開された「魔女の宅急便」のエンディングとして使用されていましたが、もともとは1974年に荒井由実(ユーミン)がリリースした名曲です。曲を聞いている(演奏している)と頭の中にはユーミンの軽快な歌声とホウキに乗って青空を飛ぶキキの姿が浮かんできます。
雪だるまつくろう
Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
/郷間幹男
Winds Score WSL-14-012
第25回定期演奏会では流行に乗っかって「アナと雪の女王」の曲を特集してしまいました。その1曲目に使ったのがこの曲です。アナが部屋に閉じこもる姉エルサにドア越しに呼びかけるシーンで使われました。
夢やぶれて
Claude Michel Schoenberg/宮川成治
Winds Score WSL-13-013
これはミュージカル『レ・ミゼラブル』の劇中曲なのですが、この曲が有名となったのはなんといってもスーザン・ボイルがイギリスのオーディション番組で歌唱したことがきっかけでしょう。さえない外見の彼女から紡がれる奇跡の歌声は、世界に衝撃を与えました。そんな演奏がしてみたいものですね。「さえない外見」ということならば自信があるんですけどねぇ…。
夢をかなえてドラえもん
黒須克彦/本澤なおゆき
ミュージックエイト QH-1081
マニアックな曲の多い美和吹ですが、アンコールについてはできるだけいろいろな人が知っている曲を選ぶようにしています。そこで今回採用されたのが「夢をかなえてドラえもん」。先代のテーマ曲のつもりで「にぎやかに楽しくぱーっと演奏して終わろうぜ」などと言っていたのですが、意外とリズム取りが難しく苦戦しました。油断大敵です。
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ランド・オブ・メイク・ビリーブ
Chuck Mangione/木原塁
Easter Music
フリューゲルホルンの奏者として有名なチャック・マンジョーネによる名曲です。とても美しいメロディと小気味よいリズムが気持ちいい曲です。
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リトル・マーメード・メドレー
/星出尚志
NewSoundsInBrass 第32集
アンダー・ザ・シー〜キス・ザ・ガール〜パート・オブ・ユア・ワールドで構成されたメドレーです。もうすっかりディズニーの定番曲となりましたね。
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ルパン三世
YUUJI OHNO/TAKASHI HOSHIDE
NewSoundsInBrass 第29集
モンキーパンチ原作のルパン三世は1971年にTVアニメ化され、一部の熱狂的なファンを生んだ。その後77年、84年にそれぞれ新シリーズが放映され、いまでも映画やTVスペシャルが製作されつづけている。
第12回定期演奏会で使用したこの曲は宮崎駿監督の「カリオストロの城」や、セカンドシリーズの後半で使われたバージョンに「ルパン三世愛のテーマ」を共通のベースパターンの上でミックスさせている。
聞きなれたフレーズに、時折まじるソロプレイ、はじけるドラムのフレーズが美和吹テイストを感じさせる一品へと仕上げている(指揮者がルパン好きなので、違うバージョンの楽譜がでるとすぐにやりたがるのさ…。嫌いじゃないけど…)。
ルパン三世'78 SKA ver.
大野雄二/宮川成治
Winds Score WSL-12-014
これは2001年に東京スカパラダイスオーケストラがカバーしたものを吹奏楽に編曲したものです。冒頭から「ん?」という感じで始まり、その後でハイスピードの「ルパン」が始まります。メロディそのものはスカパラらしいおしゃれな感じにはなっていますが、それ以上に大変なのがSKAのリズム打ちでした。それでもとてもかっこいいルパンです。
ルパン三世'79
菊池俊輔/福田洋介
Winds Score WSD-12-011
愛のテーマとセットでメドレーになっていた曲の後半部分を抜き出したものです。曲についてはあまりにも有名なので、いまさら言うことも特にないのですが、この79年バージョンは、高音が続く特に激しいバージョンなんだ、ということを楽譜を見て思い出しました…。
ルパン三世'80
菊池俊輔/福田洋介
Winds Score WSTD-09-001
どれだけやれば気が済むんだ、というぐらい繰り返し当団プログラムに登場するのが、このルパン三世です。今回はルパン三世'80のタイトルで有名なバージョンのままで楽譜が出版されましたので、指揮者がうれしそうに楽譜を持ってきました。一方で悲しそうにしているのが「ヴィブラフォン奏者」です。普段は陽気なメンバーなのですが、あれほど緊張感にあふれた本番前の表情は始めてみました。その分、演奏が終わった後は誰よりもうれしそうでした。
ルパン三世愛のテーマ
菊池俊輔/福田洋介
Winds Score WSD-12-011
この曲はもともとルパン三世79とセットになったメドレー曲でした。メドレーばかり続いてもつまらないので、その前半部だけを抜き出して1曲としてプログラムに組み込んだものです。テレビアニメ「ルパン三世」第2シリーズのエンディング曲で1年ぐらい放映されていたのですが、その後半にはヴォーカルバージョンが作成されていました。歌っているのは、アニキこと「水木一郎」さんでした。
ルパン三世サブタイトル
/福田洋介
Winds Score(付録)
Winds Scoreで他のルパン三世シリーズを購入して付録でもらいました。10秒ほどの衝撃的な曲です。
ルパン三世PartIIIメドレー
/金山徹
Winds Score WSD-12-009
ルパン三世第三シリーズ(通称 ピンクルパン)のオープニングとエンディングをメドレーにしたものです。ついに出たか!という感じで、発売と同時に購入してしまいました。オープニングの「セクシーアドベンチャー」は有名なルパン三世のテーマと同じ作曲家なのですが、軽やかで聞きやすいポップスになっています。今回はサックスでお楽しみください。エンディングは「フェアリーナイト」で、けだるい感じの歌い方が特徴的な曲でした。今回はトロンボーンでお楽しみください。
ルパンレンジャーVSパトレンジャー
高木洋/山下国俊
ミュージックエイト QH-1665
スーパー戦隊シリーズ42作目です。今作は二つの戦隊がお宝をめぐって対決する、というのが特徴でした。「それいけ!!レンジャー」以来、久しぶりの戦隊ソングです。楽譜はいっぱい出ているんだけどね。今回採用された理由としては、作品テーマ同様に二つの曲がうまく重なり合った音楽になっているのが面白かった、と指揮者がもってきたからですが、それでも若干気に入らないところがあったらしくちょっと手を入れています。どのへんだか忘れましたが。
レット・イット・ゴー
Kristen Anderson-Lopez,Robert Lopez
/宮川成治
Winds Score WSL-14-028
第25回定期演奏会では流行に乗っかって「アナと雪の女王」の曲を特集してしまいました。その最後となる3曲目に使ったのがこの曲です。この年はこの曲を何度聴いた(歌った)のでしょう。これは原曲に忠実に編曲されたもので、テレビで聞くものとはひと味違っています。
ロッキーのテーマ
Bill Conti/岩井直溥
NewSoundsInBrass 第35集
ロッキーは1976年に公開されたシルベスター・スタローン主演の映画で、生卵をジョッキで飲んだりエイドリアーーーーンと叫んだりすることで今でも有名な映画ですが、今回の曲はファンファーレとロッキーのテーマがつながったメドレー形式になっています。ロッキーのファンファーレと言えばトランペットですが、やっぱりこれも苦労したみたいです。